95.変人コンビとあの先輩(Yachi side) ページ5
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Yachi side
日向「あ、谷地さんっ」
日向の声にノートに向けていた視線を上げれば、そこにいたのは日向と影山くん。気のせいかな、なんだか元気がないような…
影山「っす、」
『あ、日向と影山くん!お疲れ様!
えっと、どうしたの?』
陽も高く昇っていよいよ暑さがピークになってきた昼頃。いまは丁度休憩中で、みんな暑そうに寝転がったりしている中、元気そうにしているのは各校何人かしかいないみたい。この暑さなら私だったら一瞬でへばってしまう…
勿論日向と影山くんはぴんぴんしてて、さっきまで速攻の練習をしていたはずだったけど…あ、もしかしてボール出しかな
『あ、もしかしてボール出し?
やります?ボール出します??』
日向「あ、えっと…ボール出しもなんだけど、ちょっと頼みたいことがあって…」
目を泳がせながらなにやら言いずらそうに口をもごもごさせる日向。め、珍しすぎる…そんなに重大なことなのかな…
『頼みたいこと?私に出来ることだったらお安い御用だけど…どんなことかな?』
日向「えーっと、それはその…」
影山「俺たち、梟谷のマネさんと自主練したいんで、谷地さんから頼んでほしい、す」
『……へ?』
日向の様子を見かねた影山くんはあっさりと要件を言った。でもその要件は、とてもとても不思議なことで。思わず間抜けな声がでたけど、気にしてる余裕もない
『え……と、梟谷のマネさん、っていうのは…3人いらっしゃるんだけど、』
日向「……タナハタサン、デス」
………谷地仁花、脳が追いつきません。
この2人と七夕さんに関係性があるのか、どうして七夕さんと自主練がしたいのか、等々謎が多すぎる…全然分からないし日向の顔がなんで死んでるかもわかんない…
『え、えっと…』
A「あの、何か私に用事でも?」
日向「ひぇっ…」
ふわ、と良い香りが漂うと同時に私の背後から聞こえるその声は間違いなく話題であるその人のもので。私たちは一斉にそちらに目を向けると、案の定そこにはボトルの入ったカゴを手にこちらを見る七夕さんが立っている。
『…あ、七夕さんっ、ええと、その、』
ちらり、と視線を移せば、日向の顔がさらに凍りつくのが横目に見えた。
…神様、村人Bはどうすれば良いのでしょうか……
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ゆめぬし〜 - わ〜続きめっちゃ気になります!!更新お待ちしてます!! (3月27日 19時) (レス) @page19 id: 87ace5bfb7 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 更新お願いします…(´;ω;`) (3月22日 12時) (レス) @page19 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 続きが読めないのが惜しいです……こんな面白い所で止まってるなんて……気が向いたときにふらっと戻ってきてくれたら嬉しいです。お気に入り登録しておきます (10月29日 10時) (レス) @page19 id: acefa471ee (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、欲を言えばもっと逆ハー要素いっぱい増やして欲しいのと、ノヤっさんとの絡みいっぱい見たいです!!文才天才過ぎます、、更新お待ちしてるので完結までついていかせてください! (8月27日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
shibao(プロフ) - 全然待つので続き書いてください! (7月8日 23時) (レス) id: 3ee091ec74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年4月10日 23時