76.梟と鷲のセッター ページ34
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Tanahata side
早いことでお昼休憩。今日の昼食は食堂で摂ることになっているため、選手たちは皆食堂へと集まっていた
そんな中、私は1人体育館でボトルを洗い、床の汗を拭いている。配膳の方は申し訳ないが他の皆さんに任せている。正直、賢二郎と同じ空間で顔を合わせるのは不安だった
しんと静まり返った体育館に私の足音だけが響く。さっきまであれ程までに騒がしかった事を考えるとなんだか少しおかしく思えた
『…誰、ですか』
ふと、背後に誰かの気配を感じて足を止める。足音を立てずに忍び寄ってきたのだ、マネージャーの誰かではない事は容易に想像できた
相変わらず続く沈黙。相手の考えている事が全く分からない。これは振り向くしかないのだろう
ため息を吐いて振り向けば、そこにいたのは見知ったミルクティー色の髪の彼。彼の瞳はじっとこちらを見つめるだけで、何も訴えかけようとはしていない
…何故、彼がここにいるのだろう。選手たちは昼食の最中のはずだ。いや、何かを取りに来た、という可能性もあるだろう。ここは至って冷静に、何も知らない顔をするべきだ
『…あなたは、白鳥沢の方、ですか
なにか御用でしょうか』
さて、どう来るか。
彼をじっと見つめ返せば、静かに口を開く
白布「…下手な変装までして、いつまでそんな演技してんの？」
『…すみません、何を言っているのか分からないのですが』
白布「俺にそんなの通用すると思ってんのかよ、七夕A」
『…ええと、』
…これは困った。完全にバレている…
確かに、彼に隠していてもこの合宿中いつかバレる事は予想していたが、こんなにも早くバレるとは思わなかった。この際、彼には言っておく以外の選択肢は残されていないだろう
私が静かに口を開いた時、ある人物が体育館へと入って来た事に気づいて思わず賢二郎の背後を凝視してしまう。彼は賢二郎のすぐ後ろに立ってぽんと肩に手を置いた
赤葦「うちのマネージャーに何か用？」
白布「っ、…誰だよお前」
赤葦くんの手をばっと払い除けて距離をとった賢二郎は、彼のことを睨みつけている
…どうしてこんなタイミングで赤葦くんが来てしまったのだろうか、盛大にため息をつきたくなるのを堪えて彼らを交互に見るしかなかった
○
77.俺だけでいい(Shirabu side)→←75.親しみやすさに定評あり
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8airi3(プロフ) - 教えていただきありがとうごさいます！！さっそくやらせていただきます！！ (2021年4月11日 6時) (
レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 8airi3さん» コメントありがとうございます!!ぬああお褒めいただき光栄でございます!!画像はhttp://uranai.nosv.org/bbs/img/こちらで申請許可されたURLを貼れば可能です！ご参考になればうれしいです！ (2021年4月10日 23時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
8airi3(プロフ) - 面白いです！すごく続きが気になります！ところで画像ってどうやって貼ってるんですか？出来れば教えて下さい！ (2021年4月1日 9時) (レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 絲彩さん» コメントありがとうございます!ふあああ更新遅くなり本当に申し訳ございません(´；ω；｀)できる限り更新スピードを早めますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年3月30日 14時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
絲彩(プロフ) - 久々の更新嬉しくて、深呼吸しながら読みました笑これからも無理のないように頑張ってください!! (2021年3月29日 15時) (レス) id: 26bb475f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゑの | 作成日時：2021年1月24日 21時
