番外編.憂鬱バレンタイン�� ページ26
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No side
朝、学校への道を歩いている白布は、周りからちらちらと向けられる視線に既にうんざりしていた
2月14日、バレンタイン当日だとしても彼は勿論興味がないためにその事を忘れていたのだ。Aからのチョコは期待はしていたものの、彼女とは小学校も違ければ家も近いわけではなく、今日は会う約束もしていないためほとんど諦めているのだ
そんな彼は"なんだか今日は女子が騒がしいな"程度の認識だった。しかし学校の下駄箱に着いた時に全てを察したようで、盛大なため息をついた
「よっ白布、はよ！
おっ、今年も早速入ってたか〜、流石白布クン、モテモテだな」
白布「…いらないからやる」
クラスメイトからの冷やかしに冷めた目で返した彼は、狭い下駄箱に詰められた華やかに装飾された箱や袋を友人にぐいと押し付けて歩き出した
彼は甘いものが嫌いな訳ではない。ただ、"他人から物を貰う"ということを避ける彼は、当然他人から貰った物を口にするという事に抵抗があるのだった
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「あっ、あの！白布くん、ちょっと渡したい物があって…
ほ、放課後一緒に帰りたいんだけどっ！」
白布「俺用事あるから」
「じゃ、じゃあチョコだけでもっ、」
白布「ごめん、俺そういうの貰わない様にしてるから」
「！！そ、そっか、ごめんねっ、」
今日何度目か分からないそんな会話に、彼の友人達は苦笑した。この光景は最早毎年恒例となっている。彼が泣かせた女子は少なくないのだ
「白布、お前さっきのはないんじゃねえの？
さっきのコ、隣のクラスの子で、めっちゃ人気なんだぜ？
その前に来たのは6年生だろ？」
白布「興味ない
チョコ欲しかったなら悪い」
「はあ、お前ってほんと…」
小学5年生ともなれば皆大人びてくる時期で、異性を意識し始める者も多い。そんな中で色恋沙汰どころか異性に全く興味を示さない白布にクラスメイト達は呆れるのを通り越して逆に尊敬していた
ちなみに昨年に比べて今年は更に白布の機嫌は悪い。彼が受け取らなくとも貢ぎ物はロッカーや下駄箱に入れられていたり、机の上に置かれていたりなどなど後を絶えない。その量は昨年よりも増えており、"彼女の件"でイラついている白布の気を逆撫でしているのだ
これ以上彼による被害者が出ない事を願うばかりである
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8airi3(プロフ) - 教えていただきありがとうごさいます！！さっそくやらせていただきます！！ (2021年4月11日 6時) (
レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 8airi3さん» コメントありがとうございます!!ぬああお褒めいただき光栄でございます!!画像はhttp://uranai.nosv.org/bbs/img/こちらで申請許可されたURLを貼れば可能です！ご参考になればうれしいです！ (2021年4月10日 23時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
8airi3(プロフ) - 面白いです！すごく続きが気になります！ところで画像ってどうやって貼ってるんですか？出来れば教えて下さい！ (2021年4月1日 9時) (レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 絲彩さん» コメントありがとうございます!ふあああ更新遅くなり本当に申し訳ございません(´；ω；｀)できる限り更新スピードを早めますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年3月30日 14時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
絲彩(プロフ) - 久々の更新嬉しくて、深呼吸しながら読みました笑これからも無理のないように頑張ってください!! (2021年3月29日 15時) (レス) id: 26bb475f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゑの | 作成日時：2021年1月24日 21時
