【HQ!!】地味なあの子は隠し事をしている。2

68.子犬系男子 ページ22

○
Tanahata side








その後、無事森然と生川が合流し計5校で合宿2日目はスタートした。今日はひたすら練習試合で、1セットずつのローテーション形式らしい



今日も私は音駒のサポートをさせてもらう事になっている。ドリンク、タオル、スコア表等々やることは沢山ある



とりあえずドリンクの準備をしてしまおう。音駒の試合までまだ少し時間があるはずだ。ボトルの入ったカゴを持ち上げようとした時、2つの影が頭上に現れる









犬岡「七夕さん！俺らも手伝います！！」



芝山「七夕さんにばかり準備して頂くのは悪いです！」









顔を上げればそこにいたのは音駒の1年生、犬岡くんと芝山くんだ









『犬岡くんに芝山くん…

ありがとう。でも、試合のためのアップをしてきて。私は大丈夫』



犬岡「俺たち次の試合はスタメンに入ってないんで！」


芝山「それに、七夕さんの作ったドリンク美味しいので…作り方知りたいです！ドリンク作りだけでも手伝わせてください！」









じっと2人に純粋な目で見つめられてはNOという選択肢ができないのは明白だ。私はつくづく押しに弱いらしい









『…わかった


じゃあ、申し訳ないけどお願いしようかな』



「「！！やった！

ありがとうございます！！」」









2人は顔を見合わせてハイタッチをした。…彼らに耳としっぽがついているように見えるのは私だけではないと思う、きっと









芝山「あ、そうだ、


七夕さん、昨日は灰羽くんが失礼な事をいっちゃってすみませんでした…」



犬岡「灰羽はスタメン入ってたので来れなかったんですけど…次は連れてくるので！」



『…？


ああ、全然気にしてないから大丈夫だよ』









芝山くんと犬岡くんが申し訳なさそうな顔をしているのを見ると、なんだかこちらが悪いことをした気分になる。実際昨日の事は言われるまで忘れていたし、全く気にしていなかったため彼らが謝る必要は何も無いのだ



それにしても、今日は朝から2度も謝罪をされている。よく相手に謝罪をさせて満足感を得る人がいるが、謝罪されることはとても気持ちがいい事ではない事がわかった




○


リクエストお待ちしております(´；ω；｀)

69.悩殺ショット→←67.救世主

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す