64.音駒の脳 ページ18
○
Tanahata side
薄暗い廊下をただどこに行くわけでもなくふらふらと歩く
選手たちは既に部屋に戻ったようで、廊下は静まり返っていた。その代わり、各々の部屋からは笑い声が廊下まで聞こえる
部屋の方から遠ざかるように歩いていれば、ふと薄暗い廊下の一角が光を放っているのが目に映った。よく目をこらせば、廊下のベンチに誰かが座っているようだ
そろそろと近づけば、見覚えのあるプリン頭…音駒のセッター、孤爪くんであることがわかった。どうやら彼はベンチに座ってゲームをしているようだ
孤爪「…誰、」
『…申し訳ありません、たまたま通りかかったもので
梟谷のマネージャーの七夕です』
孤爪「あ…いや、別に…」
ばっとこちらを見た彼と目がばちりと合い、彼は慌てて目を背けた。ふむ、足音を立てたつもりはなかったのだが、まさか気づかれるとは
とにかく、彼はあまりコミュニケーションを取りたくないという態度だ。私は早く消えた方がいいだろう
『…失礼しました、それでは、おやすみなさい
…ん？』
立ち去ろうとしたその時、ふと彼の手元のスマホゲームに目が止まる。あのゲームは…
孤爪「…なに、」
『そのゲームは…』
孤爪「？これ…？
人気のゲーム、だよね」
そう、彼のプレイしているスマホアプリのRPGゲームはとても人気なもの。今年アニメ化もされており、更に人気が出たのだ
そして、その作品は私が声優を務めた。勿論ゲームでも出演予定であり、近々収録の予定も入っている。私自身ゲームを始めたのだが、私はセンスがないのか全く進める事ができないでいた
彼はかなりやり込んでいる様子でストーリーも配信済みの所は既にクリアしているようだ
『…どうすれば、』
孤爪「え？」
『どうすれば、スムーズにゲームをクリア出来るのでしょうか
よろしければ、ご教授願います』
彼の隣に座ってじっと瞳をみつめる。私の周囲にはゲームをする人はいない。佐藤さんあたりなら或いは、とは考えたが、彼にはあまり近づくなと新田さんに言われている
孤爪くんは困ったように目を泳がせていたが、私が頭を下げれば「わ、わかったから…」と言って渋々了承してくれた。なんだかかなり強引になってしまったが、収録までは1ヶ月を切っている。なりふり構っていられないのだ
○
みんな大好きこづけん投入ですｯｯ
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8airi3(プロフ) - 教えていただきありがとうごさいます！！さっそくやらせていただきます！！ (2021年4月11日 6時) (
レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 8airi3さん» コメントありがとうございます!!ぬああお褒めいただき光栄でございます!!画像はhttp://uranai.nosv.org/bbs/img/こちらで申請許可されたURLを貼れば可能です！ご参考になればうれしいです！ (2021年4月10日 23時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
8airi3(プロフ) - 面白いです！すごく続きが気になります！ところで画像ってどうやって貼ってるんですか？出来れば教えて下さい！ (2021年4月1日 9時) (レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 絲彩さん» コメントありがとうございます!ふあああ更新遅くなり本当に申し訳ございません(´；ω；｀)できる限り更新スピードを早めますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年3月30日 14時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
絲彩(プロフ) - 久々の更新嬉しくて、深呼吸しながら読みました笑これからも無理のないように頑張ってください!! (2021年3月29日 15時) (レス) id: 26bb475f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゑの | 作成日時：2021年1月24日 21時
