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7.出会いは偶然 ページ9


Tanahata side







それから、私と賢二郎は頻繁に会う程に親しくなった



幸い、私たちは趣味がよく合った。賢二郎もバレーや音楽を聞くのが好きらしく、会った時には一緒にバレーをしたり、テレビで試合を見たりする




おすすめの曲を教えあうのはしょっちゅうだし、私が歌っているのを静かに傍で聞いてくれたりする






しかし、学校では相変わらず友達が出来ることはなく、今日も1人で帰路についていた時のこと


公園の横を歩いていた私の足元に、バレーボールが転がってきた




拾い上げてまじまじと見つめる。スポーツショップで買える、普通のバレーボールだ







「すみませーん!そのボールこっちに投げてくれませんかー!」







公園から聞こえた声に顔を上げれば、男の子が2人、こちらをみて手を上げていた


…取りには来ないのか…と一瞬心の中で思ったが、男の子なんて案外そんな感じなのかもしれない。



賢二郎も絶対そうするだろう、彼は無神経ではないのに、わざと無神経なフリをする所があるから((




この距離では投げて届く気はしない、しかし向こうに行くのも面倒なため、どうせだったらボールをうてばいいのか、という考えに至る



幸い、幼い頃から父と過ごした僅かな時間はほとんどバレーボールをして遊んでいたため、それなりのコントロール力ならあるし、サーブも教えてもらった








『…じゃあ、うつのでしっかり受け取ってくださーい』








向こうの2人に_聞こえたかは定かではないが_そう声をかけ、数歩下がる



ちなみに彼らは首を傾げている




まだ練習中のため、低めのトスにしよう、私はバネがないからあまり跳べないし



すっと綺麗に上がったトスに向かってタイミングを合わせて跳び、少し弱めの力でボールをうった






「ちょ、おい待て!!!」






そんな声が聞こえた気がするけど、今更遅い





私がうったボールは、加減したためジャンプサーブと思えない程ゆったりとした軌道で、茶髪の少年の元へと真っ直ぐに飛んで行った




黒髪で短髪の少年も、ボールを取った茶髪の少年もどちらも口を開けたまま佇む彼らにぺこりと頭を下げて公園を後にした



…ジャンプサーブ、もっと練習しなきゃな。
今度また賢二郎と練習しよう…





.





「い、岩ちゃん!今の見た!?見たよね!?


俺もあんなジャンプサーブうちたい!!」





「っせえ及川!見てたに決まってんだろ!

…アイツ、何もんなんだよ…」





8."あなた達"について→←6."友達"ができた日



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@ゑの(プロフ) - 秋蛍さん» ご指摘ありがとうございます!!ああああなんという事を申し訳ございませんんん(;ω;)作者全く気づいておりませんでした、尾長くんですすみませんんん、 (2021年3月3日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
秋蛍(プロフ) - あの…突然のコメントですみません!34話の長尾くんって人は尾長くんではないでしょうか?オリキャラならすみません! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 29e99f8be9 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - ドクさん» コメントありがとうございます!!ふへへ産みの親になれて光栄です(?)!!これからもどうぞすこでいてくださいよろしくおねがいします(´;ω;`) (2021年2月26日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - スコティッシュフォールディングダイブっす…無理すこ…産んでくれてありがとうございます (2021年2月26日 8時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - おみゅらいちゅさん» コメントありがとうございます!!ふあああ嬉しすぎますありがとうございます!これからもがんばりますよろしくお願いします!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年1月3日 22時

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