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6."友達"ができた日 ページ8


Tanahata side








言ってしまった、

すぐに後悔の波が押し寄せて、目頭が熱くなるのを我慢する。鼻の奥がつんとしたけど、それを気にする余裕もない




分かっている、彼がなんと答えるかなんて




そうは分かっていても、学校で声を掛けられたことがなかった分、彼に声を掛けられた時は驚きよりも嬉しさが勝ってしまったのだ





そう、もしかしたら、彼はそう思ってはいないんじゃないか。そんな淡い期待を抱いてしまった




なんだか心臓がぎゅっとなる感覚がして、彼を見ていられずに俯いて返答を待つ







白布「…別に、どうも思ってないけど。



…なんでそんなこと聞いてくるの。」








"どうも思ってない"なんて素っ気ない返事でも、私には救いのような一言だった


涙が静かに一筋流れるのが分かり、すぐに人差し指で拭う








『…なら、よかった。



…学校で、髪と、目の色が気持ち悪いって言われてるから…それで友達も、できなくて…』





白布「…へえ、そうなんだ。



それで周りの目気にしてんの?」








こくり、と小さく頷けば、賢二郎ははあ、と大きくため息をついて続けた







白布「俺はアンタとさっき会ったばっかりだから、アンタのこと知らないけど、




周りばっか気にしてもいいことないだろ


もっと自分がやりたいようにすれば?みてるこっちも疲れるし」







相変わらず何を考えているか分からない無表情でそう言われた


その言葉を聞いた時、胸のもやもやが晴れて、なんだか温かくて


今までで感じた事がない感じで、不思議だったけど、とても心地が良くて、なぜか涙が止まらなかった







『…ふふ、そうだよね…


ありがとう、賢二郎くん。』







心から笑うことができたのはいつぶりだろう。賢二郎を真っ直ぐにみてそう言えば、彼は少し驚いた顔をした









白布「……ちゃんと笑えるじゃん。」



『え、?』



白布「…ていうか、早く泣き止めよ。母さんに見られたら怒られるの俺だろ…」







そう言って私を少し睨んで私にティッシュを渡す。






『ありがとう…賢二郎くん、優しいね。』




白布「は?Aに泣かれたままだと俺が母さんに怒られるから渡しただけだけど」



『あ、今Aって呼んでくれた。』



白布「…言ってねえし、」








それからしばらく言い合いに近い会話をして、彼は帰ってしまったけれど




私は人生で初めて"友達"といえる存在ができた気がした




7.出会いは偶然→←5.怯えた顔(Shirabu side)



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@ゑの(プロフ) - 秋蛍さん» ご指摘ありがとうございます!!ああああなんという事を申し訳ございませんんん(;ω;)作者全く気づいておりませんでした、尾長くんですすみませんんん、 (2021年3月3日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
秋蛍(プロフ) - あの…突然のコメントですみません!34話の長尾くんって人は尾長くんではないでしょうか?オリキャラならすみません! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 29e99f8be9 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - ドクさん» コメントありがとうございます!!ふへへ産みの親になれて光栄です(?)!!これからもどうぞすこでいてくださいよろしくおねがいします(´;ω;`) (2021年2月26日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - スコティッシュフォールディングダイブっす…無理すこ…産んでくれてありがとうございます (2021年2月26日 8時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - おみゅらいちゅさん» コメントありがとうございます!!ふあああ嬉しすぎますありがとうございます!これからもがんばりますよろしくお願いします!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年1月3日 22時

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