【HQ!!】地味なあの子は隠し事をしている。

45.合宿に向けて(in白鳥沢) ページ47

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No side








白鳥沢学園高校も夏休みまであと1週間を切った。それと共に長期合宿までも残り1週間という事になる









天童「若利クーン！！

ねね、合宿の準備した〜？



やっぱり俺的にはトランプよりもUNOがいいと思うんだけど、若利クンはどっちがいいと思う〜？」




牛島「天童、俺はUNOはやった事がない」




瀬見「おいおい、その前にまず着替えとかだろ…」









3年生も初の大規模な合宿に向けて準備を進めていた。前もって荷物の確認等を済ませるようにと顧問である斉藤先生に言われたが、天童に至ってはここ最近は合宿の話ばかりしているようである





鷲匠監督が何故この夏休み長期合宿を引き受けたかといえば、"他県の強豪校が多く集まる"という事が魅力的だったらしい




元々は音駒・梟谷・烏野の3校のみの合宿だったのだが、どうせなら多い方がいいだろうという事でその他宮城のいくつかの高校に招集をかけたのだ




最初は断ろうとしていた鷲匠監督だが、強豪校である梟谷の開催に加え、"白鳥沢が参加するのであれば稲荷崎も数日間参加する"という話を聞き、渋々了承したのであった









五色「牛島さんUNOしたことないんですか！
じゃあその点では俺が上ですね！！」




白布「牛島さんはその分バレーをしてるんだよ。それにお前どうせUNO弱いだろ


天童さん、(牛島さんのためにも)トランプも持ちましょう」









五色は初の合宿に目を輝かせながら準備をしている。今回の合宿で牛島以上に活躍すると意気込んでいるらしい








川西「シャンプーとかも必要っすか？」




大平「宿泊は梟谷の合宿用の施設だったよな



シャンプーとかは無いらしいから持つようにって先生が言ってたぞ」




山形「寝る時何着るんだー？」



大平「ジャージとかTシャツが無難じゃないか？」



天童「えー俺パジャマがいい〜」









プリントを見ながらテキパキと指示を出す大平に続いて準備は進んでいく



そんな中、白布は準備をしながらも何処か上の空だった









川西「？


白布どした？なんかぼーっとしてるけど」




白布「…別に」









隣で準備をしていた川西も気になったようで声をかけるが白布は何も答えない。これは"詮索するな"という意味を持っている事を川西は知っているため「そうか」と答える以外の選択肢はない




白布の考えている事は、勿論"東京に行ったアイツ"の事なのであるが、その事を知るものはいない






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