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先程の広範囲攻撃のせいか
柱は動ける者が私しかいない。
なんなら、伊之助くんと善逸くんも動けない。
炭治郎くんが見当たらないのは気の所為だろうか？
動き回る鬼舞辻を阻止しようとする隠たちに加勢する。
炎の呼吸を連続で何度も使う。
疲労のせいかもう赫刀ではなくなってしまったが
精一杯時間を稼ぐ。
隠の人達が持ってきてくれた
バスをひっくり返そうとしている。
私に合わせて不死川さんも加勢する。
悲鳴嶼さんは鬼舞辻をひっくり返してくれた。
地面に潜ろうとするやつを冨岡さんと共に阻止する。
やっと灰になった鬼舞辻に全員が安堵した様子を見せる。
もうみんな動けない。
私は自分の中の違和感を探しに隠しに怒られながらも
歩き回っていると冨岡さんが隠しの人と
何か話しているのを目にする。
「あ、炭治郎くんここに居たんだ。」
鬼舞辻が巨大な赤子姿になった時
炭治郎くん以外全員の姿は目視したが彼だけ居なかったので
少し気にしていたのかもしれない。
隠しの人に止められながらも
炭治郎くんの元へ行く冨岡さんの背中を見守る。
周りにいるみんなが炭治郎くんの姿に涙する。
私はどうしても受け入れられなくて
呆然と彼らを見つめていた。
「あっ、」
炭治郎くんが動いた。
腕が再生したのを確認したと同時に
私は炭治郎くんの元に来ていた。
冨岡さんは隠しの人を助けた。
私は幸運なことに
一番に冨岡さんの指示を聞けるかもしれない。
人をころす前に炭治郎をころせ。
そう言い放つ冨岡さんの前で
私は炭治郎くんに日輪刀を振り上げていたんだ。
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作者名：Black cat
| 作成日時：2024年6月23日 22時
