それぞれの結論 ページ21
私の考えが求められるとは思っても無かった。
意見が言えるのが大切な世の中だと、何度も聞いたことがあるはずなのに、こういう肝心なところ
で全然出てこない。
「私、は・・・。」
アイドルになるべきかどうかなんて、私が決めることじゃないだろう。
私が何かするわけじゃない。今回出た結論で、これから行動していくのは彼らだ。
他人事だといいたいわけじゃないけれど、私なんかが安易に答えを出すべき問題じゃない。
あの人、あの日に彼らをスカウトしたのは誰だったのだろうか。
名前も聞いていないし、名刺に書いてあったかどうかも定かじゃない。
あの時、彼が言ったこと。私は、そこそこ失礼な感じの態度で言い返してしまったけれど
彼の考えには、ある程度というか、完全に同意せざるを得ない。
誰かを笑顔にできる輝き。
合わさればよりいっそう眩しく・・・か。
初めて、彼らに会ったとき同じようなことを考えた気がする。
音楽なんて、聞くのも演奏するのも興味なんて無かった。
誘われたから、見学にきただけの私がその日のうちに入部までしていたのだから、家に帰ってから
驚いたものだ。
ただ、軽音部に入りませんかなんて誘われても入部なんてしなかっただろう。
要するに、軽音部だからではなく彼らだから入部したとも言える。
不思議なものだけれど。
誰かを笑顔にできる力・・・確かに、アイドルはファンをいつでも笑顔にしているような気がする
教室で目にするアイドル好きのクラスメイトも、好きなアイドルの話をするときはいつだって
笑顔だ。
彼らにも、そんな力があるとあの日彼は言った。もはや、言い切った。
何の根拠があって、とそのときは思ったけどなるほど・・・。
根拠なんて十分じゃないか。私が転校してきた日から今日までが根拠だ。
彼らが、誰かを笑顔にする力を持っていることも、眩しいほどに輝いていることも。
なら、もう結論は出たといってもいい。
「私は、あの人の言ったこと・・・正しいと思うよ。みんななら、誰かを笑顔にできるって。
むしろ、あの人より私が先に気づいたことだから保障する！」
「・・・もし、違ったらどうするんですか？」
もし、違ったら・・・
私は、どうする？保障するなんていったけど、どうするつもりだ？
「大丈夫、もしもなんてないから！」
話の流れがおかしいだろ、「もしもがあったらどうしますか」「もしもなんてありません」って。
何か言わなきゃと口を開いたところでその言葉は遮られたのだった。
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絢 - 結構、更新できました！（テスト期間だけど） (2018年2月15日 16時) (
レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
恵 - ありがとうございます…！ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 恵さん» ありがとうございます〜今回は春名を前面に、かな・・・？ (2018年2月13日 17時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
恵 - こんにちは！めっちゃ面白かった！！春名がやばいですまじで。隼人Pなんだけど、やっぱりハイジョはみんな神っす！ (2018年2月11日 15時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 復活しました！これから、たまっていた分をどんどん更新していきます！ (2018年1月31日 19時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢（アヤ） | 作成日時：2017年12月11日 18時
