輝きの後 ページ14
輝いて見えた。否、本当に輝いていたのだ。
眩しくて直視できない。でも、目が離せない。脳裏に焼きついたまま離れることはない。
はじめて見た。生まれてから一度もしたことがない経験をたった今、私はすることができたのだ。
「・・・どうだったかな？」
隼人君が小さく微笑んで問いかけてくる。
私は返す言葉が見つからなくて、頭をフル回転させている。
「・・・眩しかったよ。」
唯一出てきた言葉はそれだけだった。
眩しかったのだ。輝いていて。目が眩んでしまうくらい。
「それは、賞賛ってことにしていーのか？？」
春名君が満足そうな顔をして立ち上がる。
「・・・もちろん。」
私がそういうと、みんなの顔が一斉に笑顔になった。
「A、今日１のいい笑顔だな？？」
声がしたほうを見ると、今日何度も見た春名君のニヤニヤした顔。
「え、笑顔・・・？」
「超いい笑顔ｗｗ」
自分では気がつかなかったけれど、私はいつの間にか笑顔になっていたらしかった。
「そっか・・・。」
これが、彼らの力なのだ。
自然と人を笑顔にすることができる。
見ている人に感動を与える、という表現はよく耳にするけれど体感したのは生まれて初めてだった
すごい、と思った。
笑顔にするだけじゃない。他人の笑顔で、自分が笑顔になれる。
誰かのため、誰かを楽しませよう。そう思って演奏しているのが分かった。
私にも、できる、かな・・・。
「できますよ、貴方にも。僕にできたんですから。」
「え？？？？」
通りすがりに耳元でささやいたのは冬美くんだった。
なにより、自分が知らず知らずのうちに口に出していたという事実が恥ずかしい。
「俺もできると思うよ。」
夏来くんも、そういって微笑んだ。
・・・できる。私にも。
この人たちとなら、きっと。いや、絶対だ・・・！
私は置いてあったかばんに走った。配布されたプリントでパンパンになったプリントファイルを
引っ張り出す。
ポケットに入っていたボールペンを走らせる。いままで、自分の名前を書くのがこんなにわくわくすることだと感じたことはなかった
「これ、お願いします・・・！」
私は五人に向かって一枚の紙を差し出し、勢いに任せて叫んで頭を下げる。
みんなは一瞬驚いた顔をしたかと思うと、全員で顔を見合わせた。
私も、顔を上げる。五人の視線が私に集まる。
「「「「「ようこそ、軽音部へ・・・！」」」」」
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絢 - 結構、更新できました！（テスト期間だけど） (2018年2月15日 16時) (
レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
恵 - ありがとうございます…！ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 恵さん» ありがとうございます〜今回は春名を前面に、かな・・・？ (2018年2月13日 17時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
恵 - こんにちは！めっちゃ面白かった！！春名がやばいですまじで。隼人Pなんだけど、やっぱりハイジョはみんな神っす！ (2018年2月11日 15時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 復活しました！これから、たまっていた分をどんどん更新していきます！ (2018年1月31日 19時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢（アヤ） | 作成日時：2017年12月11日 18時
