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輝き ページ13

「というわけで、リーダー??」
「ん、なに??」
春名君が意味深な笑顔を隼人君に向ける。
隼人君はというと、きょとんとしていて意思疎通が図れているようには見えない。
「はぁ〜・・・おまえなぁ?」
春名君が今度はあきれたような表情を浮かべる。
「俺は、春名っちが何いいたいのか分かったすよ〜」
「お?流石、四季じゃん!」
四季くんは何を言いたいのか理解できたようでニコニコとした笑顔をを隼人君に向けている。
「え、なんなんだよ??」
隼人君はいまだに意味が分かっていないようでさらに頭の上にはてなマークを浮かべているようだが・・・。
「はぁ・・・隼人は肝心なときに抜けてますよね。」
「そう、だね。」
呆れた表情の冬美君に少し微笑んでいる夏来君。
「えー・・・。」
隼人君だけがいま取り残されている状況である。
「じゃあ、俺たちは何部?」
「軽音部??」
「じゃあ、今日いつもと違うことは何っすか??」
「A、が来てること??」
「最後に部室に来たのは・・・?」
「四季・・・。」
「その四季くんが来たということは?」
「全員揃っ・・・あっ!」
私にはさっぱり意味が分からないがどうやら無事理解できたように見える。
「やっと分かった。Aはここに座ってくれる??」
「へ?」
満面の笑みの隼人君に座るよう促され、何がなんだか分からないまま腰を下ろす。
ギター、ベース、ドラム、キーボード、マイク・・・。
どんどん準備されていくところを私は黙ってみていた。
演奏、してくれるのだろうか。
まだ始まっていないのに、鼓動が高鳴る。バンドなんかに興味はないし、音楽にも特に関心がない。だけど、これから起こることが楽しみで仕方ないのだ。
黙ってみているといつの間にか準備が終わったようで全員が定位置らしい場所についている。
「じゃあ、見学に来てくれたサービスっつーことで。」
春名君が私をみて笑った。
「これが、俺らの活動なんだ。気に入ってくれるかは分からないけど(汗」
隼人君がギターを構える。
「絶対メガメガハイパーテンション上がるっすよ!」
マイクを持った四季くんの不敵な笑み。
私は次の瞬間、本物の輝きを見たのだ。

輝きの後→←軽音部



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- 結構、更新できました!(テスト期間だけど) (2018年2月15日 16時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
- ありがとうございます…! (2018年2月13日 21時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
- 恵さん» ありがとうございます〜今回は春名を前面に、かな・・・? (2018年2月13日 17時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは!めっちゃ面白かった!!春名がやばいですまじで。隼人Pなんだけど、やっぱりハイジョはみんな神っす! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
- 復活しました!これから、たまっていた分をどんどん更新していきます! (2018年1月31日 19時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:絢(アヤ) | 作成日時:2017年12月11日 18時

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