100万回生きた俺。【ヒロアカ】 (ページ27)

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赤いメガネと恋人(？) ページ27

ヴィランの襲撃によって、今日は臨時休校になった。

転校3日目にして、既に人生に疲労困憊だ。

朝9：00に目が覚めて、久々にゆっくり寝た気分でリビングへ行くと

母がいなかった。

テーブルに書き置きと朝食があった。

“友達と食事へ行ってきます。今夜は遅くなります。
御夕飯は冷蔵庫に入っているので、暖めて食べなさいね。”

とても綺麗なペン字がメモの上で整列した。

これは…浮気？不倫？…食事へ行って夜遅くなるって…いつまで食ってるつもりだよ。

いや、でもあの母親に限ってそれはないか。子供を大事にしているし、なにより父の事を好いている。

どことなく慈愛に満ちた目で、玄関に飾ってある結婚式の写真を見ている時がある。

俺は、さっさと着替えを済ませてテーブルにある朝食を食べた。

『…ん、うまい。
今日はゆっくりできるな。』

父のことでも調べてみるか。

母と同じ部屋だから、生活感があって少し散らかしても気付かれなさそうだ。

とりあえず、身分証明書らしき何かがあればいいんだけど。

結婚式の写真を見る限り、父もかなりの美形だ。

ブラウンの髪を切りそろえて、漆黒の瞳に透き通るような肌、通った高い鼻筋

かなりの長身に加えて、細身だがしっかりと筋肉もある体躯。

どこかの漫画の世界にいる王子様っぽい。

この父と母から生まれた“逢坂A”なら、最低でも美形はついてくる得点だろう。

母と父の個性は未だ謎。

俺がこんな胸くそ悪い個性なら、二人とも個性には恵まれていないと予想できる。

俺は食べ終えた食器を洗い終えて、珈琲を飲みながらソファーに座る。

淡々と考えては、今後の方針を立てようとしていた。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰｰﾝ…ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…ｐ…

こういうときに限って、誰か来る。

俺は気怠い体に鞭打ってインターホンのスイッチを押した。

爆「よぉ、A！」

『はい、…爆豪！？』

オシャレした爆豪が玄関前にいた。

玄関を開けた。

爆「これから病院行くぞ」

爆豪は俺の手を引いて、問答無用で連れ出した。

咄嗟に家の鍵を閉めて、玄関先に置いてある金を少しばかりポケットに突っ込んだ。

まったく、何を言い出すんだ。

『病院？爆豪、まさかヴィランの襲撃で怪我したのか？』

病院へ向かって俺を連れて行くから、爆豪がどこか悪いのかと思った。

爆「ちげぇよ
お前のコンタクト作りに行くんだ」

『なんで？』

爆「………キスしづれぇから//////」

・・・若いってのは____