100万回生きた俺。【ヒロアカ】 (ページ17)

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ヴィランに対するヒーローの存在ページ17

相「昨日の戦闘訓練お疲れ
Vと成績見させてもらった」

朝のチャイムが鳴って、HRが始まった。

徐々に、自分の立場に慣れていかないといけない。

100万回目の人生が、最期になるとも限らないのだから。

相「爆豪
おまえもうガキみてぇなマネするな
能力あるんだから」

担任に言われた言葉に、爆豪は悔しそうに認めた。

爆「……わかってる」

次の訓練からは、きっと飛躍を見せるだろう。

子供の成長なんて、案外早いものだったりする。

気がつけば、もう自分をも越えていた。…なんて思うこともザラだ。

緑谷も同様に、担任から厳しく言われていた。

怪我するなら、俺のいない場所でしてくれないかな…。

涙が止まらなくなる。

相「それと、A
早く恋人つくれ」

『はぁっ！？』

爆「あ”ぁ！？」

担任の突拍子もない言葉に、俺は思わず声を上げた。

何故か、隣で爆豪も驚いている。

相「…泣きすぎて脱水になって倒れただろ。
毎回そんな調子じゃ、実践で使えない。
治癒系の個性は敵との勝敗を分けるんだからな。」

平然と言い放つ担任に、俺は少し、ほんの少しだけ反感を覚えた。

俺だって、好きでこんな生暖かい個性持ってるわけじゃねぇよ。なんて、言いたかった。

ヒーローのためなんかに、泣きたくない。

ヒーローなんて、最低のクソだ。

かつて自分が抱いていた子供染みた想いを、懐かしく感じる。

さすがに100万回目の人生でまで、そんな新鮮な感情を持てるほど若くない。

『そうですねぇ。…じゃあ、教えてくださいよ。
価値観の違いすぎる相手のオトし方ｗ』

数千万年の差は大きすぎる。そんな相手に、恋人なんて見つかるわけない。

体だけの関係っていっても、興奮も何もあったものじゃない。

俺は、男だった人生も女だった人生も嫌というほど経験しているんだぞ。

こればっかりは、無理難題だ。

年下に意地悪を言うように、俺より数千万年も年下の担任に質問してみた。

相「・・・・・・誰か、想っている奴はいるんだな？」

いやいやいや、どこをどう聞いたらそんな結論に辿り着くんだよ

可笑しいだろ！？

そもそも好きな人がいる奴は、担任に皆がいる教室でこんな質問しないって

クラスが盛り上がる。公開恋バナだの何だのと…若いなぁ。

爆「っ、てめぇｯ…いんのか？好きな奴…
んなこと許さねぇぞｯ…クソが！」

爆豪は俺の胸倉を掴んで、何故かキレている

chu・・・

『んっ！？』

そして、爆豪にキスされた…。