両目さがし

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目を開けると、目の前には健太がいた。
俺より先に戻ってきたようだった。

後には海外がいて、どうだった？ と聞いてきた。



森があって、横にナイフがあって。。。
つい最近あった事を全部話した。

健太も同じ事があったようだ。



そういえば、今気づいたが美緒と藍がいなくないか？

そう俺が問いかけると、２人は暗い顔をして俯いた。


「なんで黙るんだよ。驚かせようとしてんのかよ。」

俺は苦笑しながらきいた。


「。。。奏太、きいてくれ。」


そう、口を開いたのは健太だった。

俺は一通り説明をきいた。


健太が起きた時にはもう２人はいなかったと言う。

海外は眠くこくこくしていて、気づいたらいなくなっていたそうだ。


健太が起きる前に何があったのか。
いや、まず 両目さがし というのは本当なのか？
美緒が作った話じゃなかったのか？？




まさか。。？
いや、そんなの考えたくもない。


しばらく無言のまま時が流れた。



「とりあえず、今日は帰ろう？もう、先に帰っちゃっただけかもしれないよ？」

そう口を開いたのは海外だった。
重い空気を壊そうと明るく行ってくれたが、声が震えていた。

海外が１番混乱しているはずなのに。。。


その後も結局ほとんど口を開かずに家に帰った。




俺は気になって、１度美緒と藍の家に向かったが２人はいなかった。

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