占いツクール
検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:2,349 hit

煙草のように蝕んでく yb×in ページ1

in side


.


「煙たっ…」



lineで呼び出された来た薮の家。

合鍵でその家の鍵を開ければ
大嫌いな煙草の匂いが鼻にはいってくる。


いつでも来れるようにと言われ渡された
合鍵。

それを使って開けたら入ってくるこの匂いにも、いつの間にか、随分と慣れてしまった。




「やぶ、来たよ。」





「ああ、伊野尾か…」



やっぱり煙草を吸いながら、いつものソファにどっかりと座っている薮。


そいつは自分の隣の空いているソファのスペースを指でトントンと叩き、俺に座るように促してくる。




その偉そうな態度に物申したくなるものの、
ぐっと抑え込んで薮の隣に座った。




「で、光とのデートどうだったの?」



 

そう聞くと、彼はふっーと煙草の煙を吐き出した。

つい最近、光と久しぶりに出掛けられるんだと
喜んでいた薮と打って変わって機嫌が悪そうだ。
 


「…デートなんかじゃねぇよ。」



そうだけどと、つぶやいて手持無沙汰に
机に置いてあるコーヒーを飲んでみる。


青色の俺専用のコップに、
不器用な薮が作ってくれるコーヒー。



あぁ、苦い。



薮が作ってくれているから飲むけど、やっぱり
まだ俺はコーヒーが苦手だ。



でも、めんどくさがりやな薮が俺のために
わざわざコーヒーを作ってくれているってところに


嗚呼、すきだなあ。

なんて思ってしまう俺は重症だな。なんて自分に嘲笑する。



「上手く行ったの、失敗したの?」



コーヒーの苦さに顔を顰めないように、
平常心で聞く。




「…失敗。大失敗だよ。」



「なんで…?」
 


 薮の悲しくて堪らない。
そんな表情を見たくないから、わざと薮のほうをみず
違う場所に視線を反らしながら聞く。





「光と食事してる時な、酒がまわったのかしらないけど、
聞いちゃったんだよ。好きなやついんのか?って。」




「そうしたら、何て言ったと思う?」



薮と視線を反らしたものの、視界の端っこには
煙草を持つ手が微かに震えているのが見えた。




「…わからない。なんていったの?」
 



 



「光、睫擇里海箸好きなんだってよ。」




.

.→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定キーワード:伊野尾慧 , やぶいの , たかいの
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:emm0625 | 作成日時:2019年1月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。