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「――A嬢、僕の家族です。よろしくお願いします」
『こちらこそ、よろしくお願いします』
どうやらこれからちょうど夕飯の時間だということで、食卓にお邪魔する。
ついでにショッピさんも一緒にとなり、急に二人も増えて大丈夫かと心配だったが、いつも多めに作っているからということらしかった。
テーブルに並べられる、昨日のともまた違う品々に感嘆する。
昨日のが祝いの席でのご馳走なら、きっとこちらは家庭の味だ。絶対これも美味しいやつ。
両手を合わせて挨拶をする彼らに合わせて、見様見真似で食事を楽しむ。
彼らの会話には入っていけないけれども、それを聞いているだけで何だか幸せな気分になった。
――というか、そう。
『(奥さん居たんだなぁ……なんか、意外)』
何とか彼女らの名前だけは把握した。
お母様はジェイスさん。女の子はリーンちゃん。そして、妙齢の女性はソフィーさん。
ソフィーさんはショッピさんより年上に見えたけれども、やり取りを見ている限り、二人が血の繋がった姉弟には思えなかった。
だとしたら、リーンちゃんの存在も考えると、この二人は夫婦ということになるんだろう。
……でも、幼い子供を置いて一人暮らし、するんだなぁ。
それも同じ村の中で。ちょっとだけ疑問に思ったが、間違っても家族仲が悪いようには思えないので、家庭の事情というもんだろう。
そこら辺を突っ込んで尋ねることも出来ず、私は一人で思考を完結させた。
その後食事を終えてから、ショッピさんは自身の住まいへと帰っていった。
玄関の向こうへと消えていく背中を追うリーンちゃんの目が、何とも悲しそうに下がっている。
『(そりゃあ、寂しいよなぁ)』
でも幼い彼女は我儘一つ言わずに、寄り添って立つ私を見上げて笑った。
相変わらず言葉を交わすことは出来ないけれど、ふふふ、と視線を合わせて笑い合う。
手を差し出せば、小さなぬくもりが返ってきた。
子供は好きだ、"昔"から。
でも残念なことに、"最近"ではこの年頃の子と触れ合う機会はなかなか持てなかった。
――不甲斐ない(失礼)お父さんの分まで、お姉さん頑張っちゃうぞ！
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感情末期 - コメント失礼しますー!巡回いってきます!!大好きです!!いってきます! (2021年10月5日 22時) (
レス) id: c7b86b77aa (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます。頑張って組み込んだコメディ部分、ウケたようで嬉しいです(笑) 応援ありがとうございます。 (2020年5月21日 2時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - コメント失礼します！ふにんきのところ笑っいました。更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: a5a3967b27 (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 櫻華さん» コメントありがとうございます。これからもご満足いただける作品になるよう頑張ります！このご時世なので、櫻華さんも重々ご自愛くださいね。 (2020年5月20日 22時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - 初コメ失礼します！リアリティのあるお話で、とてもハマりました！お身体に気をつけて、これからも更新頑張ってください！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: e0d01a51ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江之子
| 作成日時：2020年4月24日 1時
