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「王宮の討伐隊とも連携をとらなきゃいけないし……あぁっ、その辺は確かに面倒だわ！」
「でも、そこを疎かにしたら危ないでしょう」
「そうなのよねぇ……」
アリサはギルドの長も務めていることだし、やはりサブマスターである二人とはまた違った苦労もあるだろう。
がしがしと頭を掻いて項垂れる彼女を見やりながら、Aは苦笑を洩らす。
とそこで、ふと顔を上げたアリサと目が合った。
「……A、あなた最近、大丈夫なの？」
『え？』
「その、何ていうか……ここ最近、一緒に居ないじゃない？」
『……。あぁ』
それだけで、何を指しているのかは分かった。Aは曖昧に笑って頷く。
そういえば二人には事情を話していない。まぁ話しても特に問題はないだろうと思って、経緯を説明した。
「あんの男、Aを煩わせるなんていい度胸ね……。あたしがお灸を据えてやりましょうかっ？」
『んふ、まぁまぁ。怒ってくれるのは嬉しいけど』
「……Aは、どうするつもりなの」
『……。うーん』
どうするつもり、か。
正直、面と向かって話をする以外に解決策がないとは思うのだが、如何せんひらひらと上手いこと逃げられて捕まえられない。
――でも。
『自分で、何とかするよ。……私の好きな人だから』
少しだけ、照れたように笑って。
しかしAはしっかりと、そう言い切った。
「A……」
『でも、まずはこの件を無事片付けなきゃね。話はそれから』
「……そうね」
ピラピラと手元の資料を振ってみせる彼女に、アリサとハンナも力強く頷く。
この討伐には"我々だ！"も参加するだろうし、そうなればきっと彼も来る。万一の時に腑抜けて、また怪我をしなきゃいいんだけど……。
『……』
それだけは心配だ、とAは二人に勘付かれぬよう、こっそりと息を吐いた。
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江之子(えのこ)(プロフ) - あんりさん» コメントありがとうございます。自分でもこの設定好きです(笑) これからもよろしくお願いします！ (2020年5月15日 12時) (
レス) id: f1826b23af (このIDを非表示/違反報告)
江之子(えのこ)(プロフ) - ピヨさん» コメントありがとうございます。どちらも楽しんで頂けて私も嬉しいです。是非最後までお付き合いください！ (2020年5月15日 12時) (レス) id: f1826b23af (このIDを非表示/違反報告)
あんり - ひいぃ...好き...もう少し続くとの事なので楽しみに待ってます！ (2020年5月15日 8時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。本作品を最初からrbロ編とzム編を全て読んだのですがどちらの物語もとても面白くて、設定も個人的にとても好みで最高でした。完結まで楽しみにしています。 (2020年5月10日 8時) (レス) id: 3ec25a42f9 (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 豆腐の中の棒人間さん» コメントありがとうございます。確かに言い回しは沢山考えて練っている部分ですので、褒めて頂けると嬉しいです！実はご作品の「転生者は…」を密かに楽しませてもらってます。お互い頑張りましょう！ (2020年5月6日 0時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江之子
| 作成日時：2020年4月20日 23時
