【ベイブレードバースト 】狂ってしまった時計 the 2nd day【短編集】

3時…こんな思いするなら ページ3

分かってたんだ。

彼女を愛すことは出来ないってことなんて。

そして愛されることもないってことなんて。

それを解った上で彼女に近付いたんだ。

それを解った上で親しくなったんだ。

けれど彼女を愛したい。

愛されたい。

許されないと解っていても。

これが欲望というのか。

俺は彼女を誰よりも愛せる自信がある。

それでもそれは許されない。

彼女は存在すること自体が良いことだから。

俺は何か実績がないといけないから。

嗚呼苦しい、眩しい。

多分最初は憧れだった。

実績がなくても存在するだけで褒められる彼女に憧れていたんだ。

自分は真逆だったから。

生まれながらの"天才"そうは言われても実際は
努力しなくてはならない。

だから憧れていた。

何もしなくても良いと褒められる彼女が。

ふと、頭に彼女と自分を思い浮かべた。

彼女と自分が幸せそうに話しているところ。

理想は現実にならない。

叶うことはない。

叶っても本当に望む形ではない。

そんなことは分かっている。

だから哀しくなるんだ。

こんな思いするなら愛さなきゃ良かった。

こんな思いするなら彼女を見つけなきゃ良かった。

こんな思いするなら生まれて来なきゃ良かった。

そんな考えが次々と視界を埋め尽くして吐きそうになる。

もういっそ、全てをリセットしようか。

そんなことを思い付いた時。

A「スオウ、顔色悪いよ…大丈夫？」

今一番聞きたかった声、今一番会いたくなかった人がいた。

その透き通る様な白いチューリップを思わせる肌、心配そうに見つめる美しいアネモネの瞳。

今は、見たくなかった。

苦しくなるから。

愛しているのに見たくないなんて矛盾しているなと自分でも思う。

「だ、大丈夫ですお気になさらず。」

この言葉を返すのが精一杯だった。

A「嘘つけ、大丈夫じゃないでしょ？私で良ければ…その話聞くよ？」

そう言ってくれたAは視界を埋め尽くしていた考えを吹っ飛ばした。

いつのまにか視界がボヤけている。

「あ、りがとう…御座います。」



もう少し、Aの優しさに溺れて良いですか。


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どうも作者です。

安定の亀更新すいません。

そして安定の意味の分からない小説ですいません。

ヤンデレですよ一応。

あのー前作にもやった感じのを合わせたヤツですはい←

今更ですけど更新日は大抵土日ですね。

宜しくお願いします。

てかスオウ君のヒロイン感wwww((

4時…代用品じゃなくて→←2時…心を蝕んでいく

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