恵くん！お父さんをください！

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高専に入学したては私＿＿＿＿＿＿毒神Aと伏黒恵くんしか教室にいなかった。
女の子はまだ、こちらに来ていないらしく数日は来ない。



『ねぇ、恵くん』


「なんだ？」


『恵くんのお父さんってここで働いてるんだよね？』


「働いてると言うか、働かされているが近い。それがどうした？」


『会ったみたい！』


「やめとけ。クズだぞ」



恵くんはそう言うけど、どうしても会ってみたい。女の子のようにまつ毛が長くて整った顔の父親を見てみたくないという方がおかしいだろう！

お母さんは既になくなってるらしいので写真を見せてもらったことがあるが、めっちゃ美人だった。

ならばお父さんも綺麗な顔なんでは？



『お願い...』


「ｳﾞｯ...やめろその顔。俺がイジメてるみたいじゃねェか」



そう言うと恵くんは「分かったが失望するなよ？」と言って、連れて行ってくれた。
そして職員室に入ると、悟先生が「どうした？」と聞いてきたので『恵くんのお父さんを見に来たんです！』と応えると


「はははは！やめときなよ〜あれはクズだよ〜？」


「貴方だけには言われたくないです...」


「うるせぇよ。ガキども」




・・・。誰？この色気最強の男の人。




「紹介する。これが親父」


『・・・恵くん。私にお父さんください』


「・・・は？」

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