パパとガキ【伏黒甚爾】

育児2 ページ2

。パパ



家に帰り、飯を作ろうとしたが



「ガキって何食わせるんだ？」



ガキなんて育てたことねぇし。そもそも、家になんも食うもんねぇし。

クソ、めんどくせぇ。




ガキをまた抱え、近所のスーパーに向かう。
離乳食とやらのコーナーを見ても、種類がありすぎて訳わかんねぇし。



「なぁ、どれがいいんだ？」



と、近くのガキを連れた女に聞いた。



「お子さん、いくつですか？」


「数ヶ月だった気がする」


「だったら、お父さんでも簡単に作れるこれとかいいと思いますよ」


「じゃ、これでいいか」




後は、ミルクと酒とツマミも買ってレジに行く。
ツマミの袋をパクパクとするガキ。



「やめろ。汚ぇだろ」


『あやや、』




ペチペチと、俺の頬を叩く。
痛くも痒くもねぇが、機嫌が悪いらしい。



「あー、これだからガキは」



会計を済ませ、もう一度家に帰る。
買ったものを、レシピ通りに作り、ガキに食わせた。


飯はこぼすわ、ゲップを出さなきゃいけないわ、クソめんどくせぇ。




「なんで俺がこんなことしなきゃいけねぇんだよ」



今からでも売りに行くとか捨てるとか遅くねぇ。



でも、『へへ』と笑うガキを見てると捨てる気にもならなかった。




「デカくなったら、稼げよ。ガキ」



そんなことを言いながら育てたら、クソ生意気なガキができてきた。

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