俺の彼女が可愛すぎる件

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天元が私を抱き寄せて言った。
何でこうなったのか、理解ができない。




『兄さん！何言ったの！！』


鬼舞辻「別れろと提案しただけだ」



私は、兄さんの頬を叩いた。
兄さんは、初めて驚いた顔を見せた。
私もこんなに驚いている兄さんを見るのは初めてで、悪い事をしたが兄さんが悪い。



『何で、何で！！そんなこと言うの！！兄さんは、いつもそう！自分で決めて、押し付けて、頼ろうとしない！！もういい！！』


鬼舞辻「A...！！」


宇髄「俺が行く」


鬼舞辻「・・・」




私は勢いよく家を飛び出してしまった。
私が泣くと同時に急に降り出してきた雨。

思わず靴も、何も持たずに出てきてしまった...。



『何やってんだろ...』



公園のブランコに座り、雨に濡れながらゆらゆらと漕ぎ出す。

素直になれない。
私たち兄妹はとても似ている。


兄さんが私と天元の事を思って言ったのはよくわかってる。でも、それでも兄さんには、「幸せになれ」って言って欲しかった。

まだ、付き合ってるだけだけど、その一言だけでも欲しかった。



『もう...どんな顔して合えばいいの...兄さんごめんなさい』


宇髄「ばーか。普通に合えばいいに決まってるだろ」


『天元...何で』


宇髄「何でって...心配だから。ほら、帰るぞ」




天元は、私を立ち上がらせ抱き寄せた。

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