そばにいさせて～changmin～ (ページ6)

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名前で… ページ6

『ユノさん！』

『もうかえるってマネヒョンに聞いて！』

『社に戻って、準備を早速進めようかと思って。とてもいい刺激をもらいました。すごくかっこよかったです。』

『あはは！かっこよかったってー！Aヌナにほめられたー！うれしいね、チャンミン！』

肩をバシバシと叩かれるチャンミンは、ヒョンやめてくださいと言いながら手を払っている。

『わたるヒョンはいませんか？』

チャンミンの問いに答えると、あーぼくも！とユノが走って行く。

その姿を笑って見ていると、ふと視線を感じた。

見ると、チャンミンのクリッとした目がAを覗きこんでいる。

どうしたのかと思い笑いかけると、

『ユノヒョンがかっこよかったですか？』

と聞かれる。

質問の意味を図りかねて、ん？と首をかしげる。

『かっこよかったのはユノヒョンだけですか？ぼくはダメでしたか？』

『そんなことないです！2人ともかっこよかったです！本当に！』

不安そうに聞く姿にそう必死に伝えると、チャンミンは安心したようにニッコリ笑った。

『そうですか。それならよかったです！ユノヒョンだけしか見てないかとおもいました。』
『今度のさつえいのときも、ちゃんとぼくを見てください！』

今度はいたずらっ子のような顔でそんなことを言う。

ころころと表情を変えるチャンミンがとてもかわいくて、Aはクスッと笑ってしまう。

『じゃあ、ずっとチャンミンさんだけ見てようかな？』

そう言いながらチャンミンを見上げると、Aをじーっと見つめている。

『チャンミンさんていやです。』

『あ…』

ユノは何も言わなかったが、もしかして本来、初対面で下の名前を呼ぶのは失礼なのだろうか。

自分は西野のように、まだ認めてもらってはいないのかもしれない。

そういえばチャンミンは西野をヒョンと呼んでも、Aの名前も、ヌナとも呼ばない。

『あの…ごめんなさい…これからはシムさんて…』

『ちがいます！チャンミン“さん”じゃなくてチャンミンてよんでください！ぼくは年下ですから！だから…その…ぼくも名前でよんでも…』

『チャンミン！マネヒョンがもどってきてって！』

西野と一緒に戻って来たユノが、携帯をしまいながら話しかける。

『じゃぁヒョン、Aヌナ。またねー！』

チャンミンは何か言いたそうだったが、

『…たのしみにしてます。』

とだけ言い、気をつけてねー！と手を振るユノに引っ張られながら戻って行った。