そばにいさせて～changmin～ (ページ46)

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閉じ込める気持ちページ46

【きょうは歌のろくおんです。】
【夜はみんなでやきにくにいきます。】

チャンミンはあれからも、毎日のようにメールをくれる。

Aもチャンミンに日々のことを伝えている。

【チャンミン、きょうもたのしんでね。】
【よる、わたるとごはんにいってもいいかな？】

そうメールすると、電話が鳴った。

『もしもし？』

『Aさん、ヒョンと2人でいきますか？』

『うん。何か話があるみたいなの。』

やっぱりダメ？とAが聞く。

だいじょうぶです、ヤキモチやいてごめんなさいと謝るチャンミンに、私も一緒だよと答える。

『チャンミンがかわいー女の子と仲良くしてたらヤキモチ妬いちゃう！だから、謝らないで？』

『Aさんもヤキモチ…』

チャンミンはニヤニヤを抑えらない。

でもその分、少し寂しくなる。

『会いたいです…抱きしめたいですよ…』

2人で会ってから、またもうすぐ1週間になる。

Aの新しい温もりをまた1つ知って、チャンミンは前にも増して会いたくてたまらない。

『またAさんのおうちに行きたい。』

『チャンミンが良ければ、いつでも来て？』

ほんとに！と、チャンミンは興奮気味だ。

『あ、もう行かなくちゃ。またれんらくします！』

Aも幸せな気持ちで仕事に戻った。

西野とはいつも近場の居酒屋に行くのに、今日は落ち着いたBARだった。

『珍しいね？こんな雰囲気。』

『たまにはいいだろ！』

2人で飲みに行くことは多いが、話題には困らない。

今日も次から次へと話が飛び交う。

今回の企画の話になった時、Aは素直にお礼を言った。

『渉がいなかったら、きっと成功してなかった。ありがとう。』

『1番の同僚だって、また感じた？』

うんと笑うAを見て、西野は手を握りしめる。

『俺はさ、Aの力になれたら嬉しいし、何でもしてやりたいって思ってる。』

『うん、ありがとう。』

『…仕事だけじゃなくて、これからは…その、プライ…』

♪～～～

テーブルの上のスマホがメールを知らせる。

ごめんねと言い見ると、チャンミンからだった。

『Aさんが好きだから、やっぱりちょっとヤキモチ。』

かわいいチャンミンに思わず微笑むAを、西野は見つめた。

『…なぁ、A。もしかして…好きなヤツでもできた？』

『え…何でわかるの！』

『……見てりゃ、わかるだろ！…だから、今日誘ったんだよ！』

全部話せ！と笑いながら、西野は自分の気持ちを閉じ込めた。