そばにいさせて～changmin～ (ページ45)

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初めてのキスページ45

『え？』

なんて言ったのか聞き返すAを、チャンミンが抱きしめる。

『ぼくも、1日のおわりに聞くのはAさんの声がいいです。Aさんが聞くのも、ぼくの声。』

耳元で囁くようにそう言われ、Aの鼓動が早くなる。

『Aさん、ドキドキしてます。』

チャンミンにバレてしまうなんて、恥ずかしい。

『ぼくも…』

そう言って、Aの手を自分の胸に持って行く。

チャンミンのドキドキが伝わる。

触れた逞しい身体に、Aはさらにドキドキする。

チャンミンが顔をずらし、頬にキスをする。

急なキスに、身体が少しビクッとする。

『Aさん…』

見つめられながら名前を呼ばれ、さらに近づくチャンミンに目を閉じる。

軽く触れるキスが離れると、チャンミンはもう1度、追いかけるようにキスをする。

チャンミンに握られていた手はしっかりと繋がれ、もう片方のAの手は、遠慮がちにチャンミンの首元に添えられる。

Aも自分を求めてくれていることが嬉しくて、チャンミンは何度もキスをした。

やばい…このままだと止まれなくなりそう…

チャンミンがやっと唇を離してAを見ると、トロンと見上げる目に理性が飛びそうになる。

『Aさん…そんな目で見ないで…』

『そんな目って…？』

『ぼくのことが大好きって言う目！』

『ふふ！だって大好きだもん。』

かわいく笑うAを抱きしめる。

『ぼくも大好きですよ。』

♪～～～～

抱き合っているとチャンミンの携帯が鳴る。

ディスプレイを見ると、ユノからだ。

『はい。』

『チャンミン？まだかえってないの？』

単独での仕事を終えたユノが、マンションに着いたようだ。

『あしたも早いから気をつけてね？』

こういうところは、ユノはしっかりしている。

プライベートに口出しはしてこないが、仕事に影響が出ることは許さない。

『はい。わかってます、ヒョン。もうすぐ帰ります。』

電話を切ると、チャンミンはAを見る。

『Aさん、ぼくはそろそろ帰らないといけません。』

『チャンミン、今日は忙しいのに来てくれてありがとう。2人で会えて、すごく嬉しかった。』

玄関まで見送ると、チャンミンを見つめ、Aは笑顔でそう伝える。

『ぼくもです。Aさんに会うと、ぼくはいやされますよ。』

Aを見つめ返し、手を握ると、チャンミンはもう1度優しくキスをした。