ルフィとサボ ページ13
ｻﾎﾞ｢海賊船なんていくらあれば買えんのかなあ？｣
ｴｰｽ｢さあ、何千万か何億か…。
まだまださ｣
私を含め、各々が自分の将来に思いを馳せている。
…と突如、辺りに響き渡った、聞き覚えのある声に、私は背筋を伸ばした。
｢海賊船！？お前らー！海賊になんのかー？
おれも同じだよー！｣
三つ頭を並べて声がする方を覗き込むと、
久しぶりに見かけたルフィがこちらに大きく手を振っている。
二人は一言も交わさず、目にも止まらぬ早さで木から降り、ルフィに拳骨を落とした。
ｴｰｽ･ｻﾎﾞ｢「静かにしろ！」」
_________
縄で木の幹に縛られてるのに、ルフィは余裕の笑顔でこちらを見つめている。
『ちょっと…縄で縛ることはないんじゃないの？』
ﾙﾌｨ｢エースは毎日こんなとこまで来てたんだな！｣
私の心配を他所に、ルフィは機嫌の悪いエースに勇敢にも話しかけた。
ｴｰｽ｢黙れ！｣
ｻﾎﾞ｢こいつかよ、お前が言ってたルフィってやつ｣
ﾙﾌｨ｢えっ？おれの話してくれたのか？｣
彼は目を輝かせながら、エースを見つめている。にもかかわらず、エースは一言、冷たく言い放った。
ｴｰｽ｢しつこい奴って文句言ってたんだ｣
ｻﾎﾞ｢あと何も考えてなさそうな奴ともな｣
『え？！二人とも…』
ﾙﾌｨ｢えははは！そっか！｣
ｻﾎﾞ｢けなされてんの、わかってねえだろ｣
ｴｰｽ｢とうとうここまでついて来やがった...
人が通るような道は通ってねえのに｣
ルフィのあまりにもポジティブな思考回路に、もはやサボは呆れ、エースは彼の執念深さにため息をつき、視線を落とした。
エースと目が合わなくなったからか、ルフィはエースからサボへと焦点を移した。
ﾙﾌｨ｢お前エースの友だちか？お前も友だちになろう！｣
ｻﾎﾞ｢お前は黙れ！
お前に"お前"と言われる筋合いはねえ！｣
ﾙﾌｨ｢じゃ、名前なんてんだ？｣
ｻﾎﾞ｢サ……教えねえよ！」
二人のまるでコントのような会話に、私はつい口元を綻ばせた。
ｻﾎﾞ「だからお前もここに住めってのに！！
毎日の往復山道修行が仇になったな。
…どうする？｣
ｴｰｽ｢秘密を知られた
ほっといたら人にしゃべるぞ、こいつ｣
ﾙﾌｨ｢しひひ｣
二人が陰った恐ろしい表情を浮かべているのに、未だに余裕な様子。山道でのエースとの応酬によって相当鍛えられたようだ。
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まゆこんぶ(プロフ) - 竜胆さん» こんにちは！ありがとうございます！！続編作れたのも皆様のおかげです！！何シリーズまで続くかは分かりませんが満足のいくように終わらせます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 984aeb020d (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！w (2020年10月28日 19時) (レス) id: bc5f14382a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆこんぶ・さえこんぶ | 作成日時：2020年10月28日 13時
