私は先生の特別になりたい (ページ29)

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☆ ページ29

オ「相澤くん！」

A「A！」

心「相澤先生！A！」

気を失ったAを相澤が抱き抱えて戻ってきた

そんな相澤もボロボロ

そんな2人に駆け寄るみんな

リ「Aの治癒を急ぐさね！」

高「っ！早く治療室に！！」

相「すまんが第5試合は中止だ

ブラド、後は任せた」

ブ「あぁ、分かった」

相澤とAはそのまま救護室へ去っていく

ミッドナイトとオールマイトも救護室へ

ミ「体育祭の時よりひどい暴走だったわね…」

オ「きっと神野事件を思い出したんだろう

物間少年のコピーが引き金となったんだと思うよ」

相「どういうことです？」

オ「私がオールフォーワンと戦う前…

爆豪少年とAがまだ緑谷少年たちに救出される前さ

オールフォーワンと一緒にいたんだけどね

オールフォーワンが私に向けて出した個性が

Aの個性とそっくりだったんだよ」

ミ「っ…それってまさか」

オ「それを見てAがお父さんとお母さんの個性だと

はっきり言っていた

そしてオールフォーワンが使える個性だから活かすとも」

相「っどうしてそれを今まで黙ってたんです！？」

高「相澤先生っ！」

相澤がオールマイトの首元を掴んで詰め寄った

ミ「ちょっ…！落ち着いて…」

オ「すまない…」

相「っ…すみません、取り乱しました。」

ミ「とにかく今はAが無事に目を覚まして

精神的に影響がないかを心配しましょ」

オ「あぁ…」

救護室では……

高「っ…これは…」

治療のためAの服を脱がせたのだが

身体中の傷痕のすごさに高宮は絶句し思わず口を抑えた

ムチで叩かれたような痕、やけどの痕、縫い傷…

女の子とは思えない身体をしている

リ「驚いたかい

この子は幼い頃からこれに耐えてきたのさ、たった1人で。

私は治せても傷痕は消せないからね

ここに入ってからの傷痕を除いてもこの子の身体は

傷だらけさ」

高「幼い頃から…そんな…」

リ「ﾁｭｰ

さ、治癒は終わりだよ

後は高宮さんの個性に任せたよ」

高「はい！」

高宮はAの手を握りﾎﾟﾜｧｧと個性を発動

すると少しだけAの顔が穏やかになった気がしてホッとしたのだった