私は先生の特別になりたい (ページ3)

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☆ ページ3

心「はは…すごいな」

あ「敵には多いと思うから

捕縛布使うなら油断しない方がいいよ」

相「そういうことだ

まぁ俺でさえ使いこなすのに6年はかかった

焦らず正確に使えるようになろう」

心「はい…」

それから相澤先生が見てる中

2人で近接戦闘訓練を始める

あ「よっと…ほっ…」

心操くんの蹴りや捕縛布での攻撃を次々にかわしていく

かわされるとだんだんと焦ってくるのが目に見えて

私は一瞬の隙をついて捕縛布を引っ張り

心操くんの体勢を崩すとそのまま鳩尾を回し蹴りした

心「うっ…ｹﾞﾎｯ」

相「そこまで

心操、お前は攻撃がかわされると焦る様子が見られる

その隙をAに上手いように使われたんだ」

あ「捕縛布を使うタイミングとかはいいと思うけど

イマイチ相手のどこをつくかっていうポイントがまだ見極められてない

そんなんじゃ捕まえてもすぐに解かれるか逃げられると思う」

心「ﾊｧﾊｧ…はい」

相「まだ使い慣れてない捕縛布が意味を成さない時に

どう行動するかを意識してやってみろ

Aの攻撃を予測して対応できるようになれば

まだ実践で使える」

心「予測…」

あ「休憩する？」

心「いや、もう1回お願い」

あ「りょーかい」

それからぶっ続けで3セット行うと

もう辺りは真っ暗になっていた

冬だし日が落ちるのも早いけど

気づけば19時を回っていた

相「もうこんな時間か。

今日はここまでにしよう」

心「ありがとうございました」

3人で帰り道を歩いているとふいに相澤先生のスマホが鳴る

相「はい、相澤です

…はい、はい。えぇ、それは大丈夫ですが…

…はい。分かりました。失礼します」

ﾎﾟﾁｯ

相「悪い心操、明日から2日間

緊急要請で外に出なきゃいけなくなった」

心「そういうことなら仕方ないです」

あ「緊急要請？」

相「あぁ、大きな案件とかじゃないから問題ない」

私の気持ちを察してか頭を撫でながら先生はそう言う

あ「気をつけてね」

相「あぁ」

心(俺がいるの忘れてんのかな)

こうして次の日から相澤先生は出張という形で雄英を留守にした

それが後に大きなことになろうとは

この時には誰にも想像出来なかった