すばるって言ってみ 赤

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バチンバチンバチン








日曜のお昼



二人でご飯食べて、渋谷さんはリビングで爪切り






私は二人の食器を洗い流し中









「うああああっ！！」







ガチャン




び、びっくりしたぁ









渋谷さんがいきなり叫ぶからびっくりして食器落としちゃった



シンクに手を滑らして落とした食器にヒビがないか確認






「よかった、ヒビはない、けど、、」








ってリビングの方を覗くと



眉間にがっつりシワを寄せた渋谷さんがこっちを睨んでる







「な、なんですか」


まるで私が何かしたかのような怒り顏


でも私食器洗ってただけだよ？







「右手」


「右手？」







私の右手なんか変？


ぱっと見なんもおかしいところないけど







「ちゃうわ、俺の右手や」


「俺の右手がどうしたんですか？」


「右手で右の爪がきれへん」


「そ、そりゃあそうでしょう」


「俺はこれから一生右手の爪伸ばしたまま生きるんか？」






すごいアホなこと言ってるけど




本気で嫌そうな顔して自分の右手の爪を睨んでるからなんかかわいく見える







「切りましょうか？」


「あ、そうやん。お前が切ってくれればええやんか。」





ぱって何かが晴れたみたいに渋谷さんはこっち見る





「切ってくれるん？」


「爪くらいなら」





リビングのソファまで移動して爪切りをもらう

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