世界の花嫁になるまで.

ショート. ページ4

〜大谷翔平 side〜


一通り練習を終えての休憩中に、連絡を返していた際のことだった。


大「え！？」


YouTubeでSnowManのショート動画が上がったと通知がきていたので、見ると


佐「A〜、頑張ってる大谷選手に一言！」
　『急だなぁ。』


佐久間くんが回しているのであろう動画にAちゃんが本を読みながら対応していた。


　『大谷翔平さん、はじめまして。SnowManのAAです。』
向「いや、知っとるやろ。」
　『うるさいな茶々入れるな〜。』


シッシッと画面外にいるであろう向井くんを追い払う動作をするAちゃん。ん？待って今名前呼ばれた！？


　『WBC開幕まであと少しですが、お体に気をつけて日本を世界一まで導いてください。侍ジャパンのご活躍をTVからですが、楽しみに観させて頂きます。がんばれ大谷選手〜！がんばれ侍ジャパン〜！』


ゆるゆるの応援にツッコミが入ってるけど、俺はにやける口元を片手で押さえるのに精一杯で気付けば動画を何回も見返していた。
なんで急に応援メッセージ！？と今更疑問が浮かぶけどTwitterで謎が解明した。


ー大谷選手の推しAAからの応援でもう日本は世界一獲ったも同然！ #侍ジャパン世界一へ！ #SnowManは侍ジャパンを応援していますー


大「はぁぁあ。」


スマホを持ったまま固まってどれくらい経ったか分からないけど、チームメイトから練習再開の声がかかるまで俺はその場に棒立ちしていた。


大「言ってみるもんだな〜。」


きっとインタビューを見たか、聞いたかしてあの動画に繋がったのだろう。なんだか本当に優勝したら会える気がしてきた。


ダ「機嫌ええな。」
大「今なら170km/hくらい出るかもです。」


こわっ！と少し引いたダルさん。上機嫌でひたすらボールを投げる俺を見たチームメイトから少し距離を置かれた気がするけどそれも気にならない。


実は本当に優勝したら会えるようにスケジュールが調整されているとも知らずに。

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