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進む × 向. ページ26

『康二、康二!』


仕事を終えて家に帰ろうとしたら康二に手を取られ、そのまま私の家にたどり着いた。その間あのお喋りの康二がずっと口を開かなくて、なんとも気まずい空気が流れていた。


 『康二、何をそんなに怒ることがあるの。仕事なんだから仕方ないでしょ?』
向「わかっとる。わかっとるんよ。でも嫌やん。いくら女性誌やからって好きな子の下着姿が載るの嫌やねん。」


好きな子。リビングに響く康二の真剣な声はいつもの明るさは無い。


 『好きな子。』
向「好きな子。Aのこと好きやねん。」


翔太くんの言葉が頭を過った。好意を抱いてくれてるんだろうな、て気はしてたけど初めてちゃんと言葉にしてくれた。


向「言葉にしたらあかんと思っとった。せやかて言葉にせんとA気付かん振りばっかやもん。それは寂しいんよ。」


リビングに対面して立つ康二が私の手をぎゅっと握って苦しそうな声を出している。


向「Aとおったら楽しゅうてな、幸せな気持ちになるんよ。Aも同じやったら嬉しいねんけど、」


自信無さそうに眉を下げて笑う康二。


 『康二、独り言聞いてくれる?』
向「え?」
 『私さ、ジャニーズで唯一の女でさ、どれだけ頑張っても認めてもらえなくて。でも頑張るのを辞めたら何も残らないな、と思って色んなことに取り組んできたつもり。少しずつファンも増えてアンチも減って、でもデビュー出来なくて。私がいるからSnowManはデビュー出来ないんだ、て言われるのが辛くて辞めようと思ってた。そんな時に康二、ラウ、めめが来てくれて光が刺した気がした。大きな一歩を踏み出せたんだ、て希望が見えた。』


うんうん、と私の目を見て頷く康二に続ける。


 『康二は最初なかなか馴染めなくてさ、1人でいること多くて、折角加入してくれたのにこんな寂しいことないじゃん?こんな私だけど一緒に過ごして少しずつ馴染めたら良いな、
て思ってたらいつの間にかふっかさんを中心にスルスルと馴染んでいってさ。3人が私以外の6人と楽しそうにしてるの見てたらあ、これが正しいグループの在り方じゃないか?て思った。男9人グループが正解なんだ、て。そんな辛いこと考えてたら康二がね、しょうもないことで私を笑わしてくれるの。』


話を聞きながら少し涙目になってる康二の手を撫でる。

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まり姉(プロフ) - 深澤辰哉の漢字が違いますよ (2023年2月23日 10時) (レス) @page3 id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
りんごポップコーン(プロフ) - コメント失礼します!あべべ、キスハグしようとしたの…?いやまあそんな所も大好きですが((「コソコソ.」のめめへのサプライズが素敵!それをやってあげようと思いつくえくぼさん流石ですね…!これからも頑張ってくださーい! (2023年2月12日 7時) (レス) id: 61d7d12311 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Man大好きです最高ですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年2月9日 8時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えくぼ | 作成日時:2023年2月8日 0時

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