一緒に ページ2
午後11時30分。
ソファーに座ってテレビをぼーっと
眺めている私と、
ソファーに座ってパソコンの画面と
にらめっこしているカンタくん。
ぴったりくっついているわけではないけれど、
ゆったり流れる心地良い雰囲気に
思わずあくびがでる。
そろそろ、寝ようかな。
そう思いながら目をこすると、
『あ、の。』
控えめな声が、隣から聴こえた。
いつの間にかパソコンを閉じ、
ソファーに行儀良く正座をしたカンタくんが
こちらを見る。
「え、なに？」
泳ぎまくる目線。
行き場に困っている手は、
しきりに前髪を流している。
『A、…もう、寝る？』
「？うん。…え、なになに、気になるなー！」
『いや、うん。』
うん。って、
会話になってないですよ？
「なーに？そんなに改まって言うようなこと…？」
大事な事なのかな、と
目線を合わせれば。
『や、改まるでしょ？！こういうのは！！』
顔を真っ赤に染めたカンタくんが、
ぎゅっと目をつぶりながら大きな声を出した。
私には全く伝わっていないけれど、
カンタくんは葛藤でいっぱいらしい。
カンタくんが決心を口にするまで、
しばらくかかった。
眠いのを堪えながら、何も言わずに待っていた
私の耳に、愛しい人の声が届く。
『A』
『…俺と一緒に、ねよ？』
照れた声で言われれば、
答えは、もちろん。
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雫(プロフ) - 秋ノ宮紅音さん» ご指摘いただき、ありがとうございます！！すぐに対応いたします！ (2017年11月27日 16時) (
レス) id: b757b26083 (このIDを非表示/違反報告)
秋ノ宮紅音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ！違反報告されます。 (2017年11月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - うわわ、すごく素敵なお話ですね！更新待ってます！！ (2017年10月21日 23時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - すごくおもしろいですね！次のお話もたのしみにしてます！ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 59969ce0cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2017年9月1日 9時
