秋元詩郎に弱みを握られる女の子の話

35話 ページ35

リタはそのコメントに気づき、



『おー良かったじゃん声可愛いって』





「あ、ほんとだ、ありがとうございます」



お礼を返すと












[一番楽しそうにしてる]







またコメントが来た。




『お、だってさナナシ』



「そうかな……？」




『まぁ確かにナナシはゲームしてる時が一番の生きがいとか言ってたしね』







「まぁ確かに……」



『自分で言うんだ笑」



















結局配信は朝まで続き見事にオールしてしまった。














やがて解散し、ゲーム機の電源を切る。


時計は5時を示していた。

外もほんのり明るかった。



「ふわぁ……眠……寝よどうせ今日仕事ないし」







ベットに体を預け、そのまま意識を手放す。



















目を覚ました時、時計は昼の12時を示していた。



「う……ん、ダメだ眠い二度寝しよ」


我ながらどんだけ寝るんだと思った。


















次に目を覚ました時には夕方になっていた。






「嘘でしょ……どんだけ寝んの私……今日休みでほんと良かった……」





さすがにベットから起き上がる。




「お腹すいた…けどこんな中途半端な時間に食べてもな〜……」







何より作るのがめんどくさい








「どっか食べに行こ……」





着替えて、髪を軽く整える。






外に出たはいいが、行き先は特に決めていない。



「歩きながら考えるか……」






適当に歩いていると竜桜町へとたどり着いた。




仕事終わりの人、これから仕事の人

同時に混ざりあって人が多い。


(うわ〜人多っ……やっぱり家から出なきゃ良かった……)





だが出てしまったものは仕方がない、

適当にどこかの飲食店で済ませようと再び歩き出す。













『あれー？奇遇だねー』




Aちゃんと呼ばれ振り向くと、


こちらに手を振っている秋元が立っていた。

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