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翌日、くろ姉ちゃんの家にて制服がない事に気が付いた私は学校を休むことに決めた。
96「ええのー?ほんまに休んで〜」
『いいの〜1日くらーい』
96「んも〜」
ソファでテレビを見ながらダラダラとしていたら、くろ姉ちゃんがクッキーを持ってきてくれた。
この甘やかし…くろ姉ちゃんダメな男が寄ってきそう
ダメ男ホイホイにはならないでくれよ……。
なーんて思いながらクッキーを頬張った。
美味しい
96「で?いつお兄ちゃんに会いに行くん?」
大分心配しとると思うで〜
と、ソファに座ったくろ姉ちゃんは言う。
『え、もうくろ姉ちゃんと暮らすから翔太には会わない』
96「アホかお前は〜こら〜」
『きゃーくろ姉ちゃんいたい〜』
くろ姉ちゃんと仲良く戯れていた。
あぁ、この人が本当のお姉ちゃんならいいのに…
ピーンポーン…
『あれ、姉ちゃん誰か来たよ』
96「……ちっ、つまらんやつ」
気だるそうに私の傍から離れていき、玄関に向かった。
トントン、と落ち着いた足音。
複数人いる。
……3人くらい?
足音が近付いてきた。
1つはくろ姉ちゃんのものだろう。
あと2人は__
そ「おはよう、Aちゃん」
ま「おはようございます……」
サラサラで美しい君の髪…何よりも輝きを放つその唇と瞳…
やばいポエマーみたいになった落ち着け
『なんッッッで』
96「もー、まってって…」
くろ姉ちゃんが困ったように後ろから出てくる。
そ「いやぁ、天月から妹が消えたってすごい声で連絡が来たんだよ」
ま「僕もすっごいうるさい声で言われました」
あンの阿呆……。まふ様に迷惑かけてんじゃねぇよ…
そ「で、いるなら96猫のとこかなって一応来てみた」
『…翔太には』
そ「……天月には言ってないよ」
一瞬そらるさんは驚いた顔をしてから、すぐに笑顔に戻って言う。
きっと私がお兄ちゃんと呼ばずに翔太と呼んだことに対して驚いたのだろう。
小さい頃からずっと、喧嘩の時にお兄ちゃんと呼んだことは無い。
じっとそらるさんを見つめていると、そらるさんが目を逸らした。
そらるさんの視線の先にはまふ様がいた。
きゅん(違う)
そ「うーん、Aちゃんには早く帰ってもらわないと困るんだよねぇ…」
ため息混じりにそらるさんが言う。
『……なんでですか』
ま「天月くん、そろそろ行方不明届提出する勢いなんですよ…」
『はぁっ?』
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これだけ結構書き置きあるのでちょこちょこ更新していきます
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年8月9日 11時) (レス) @page18 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
Hiragi - コメント失礼します おもしろいです!!!!更新頑張ってください!!!! (2021年7月10日 16時) (レス) id: 32bde9dc89 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - 初コメ失礼します!!とても面白かったです!!お気に入り登録させていただきまーす。これからも更新頑張ってください!!!!!! (2021年5月9日 10時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
VIII(プロフ) - 瑠雨@白音ユキさん» ありがとうございます!!更新頑張ります、!!(p`・ω・´q) (2021年2月11日 12時) (レス) id: 8305358a77 (このIDを非表示/違反報告)
瑠雨@白音ユキ - VIIIさん» かわいい....まふくん.....更新がんば!! (2021年2月6日 12時) (レス) id: f60c66ec0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:VIII | 作成日時:2020年8月19日 14時