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50 仕返し ページ10

私の返答に黙り込む先生。

その沈黙が余計に恐ろしく、事がどんどん大きくなっている気がした。









カカシ「なーんちゃって。」




突然聞こえた、明るい声にパッと先生を見上げる。

A「…へ?」






カカシ「俺がこんな事で怒ると思った?」


あまりにも思い掛けない言葉に、あんぐりと口を開けてしまった。



A「え、だってそういう雰囲気だったじゃん!」



安心と、なんとも言えない悔しさに鼻の奥がツーンとして視界がぼやけてくる。


カカシ「日頃のお前のイタズラやら冗談やらに振り回されてたからな。ちょーっと意地悪してみただけダヨ。」

えへ。と目を細めてピンッとデコピンしてくる先生。


してみただけって…。


A「あんた、私がどれだけの恐怖に見舞われだか!!」

カカシ「はいはい。悪かったって。」


やられた……。

どこにぶつければいいか分からない怒りと、踊らされていた恥ずかしさに叫びたい気分だった。






カカシ「実を言うとちょっと心配だったんだよねー。途中からアカデミーに入って周りと仲良くしてるか気になってたりしてたのよ。でもその心配もいらなかったみたいね。」


眉毛をひそめて笑う先生。




カカシ先生がそんな風に思ってくれてると思うと嬉しくて、照れ臭くて。
今すぐお礼を言いたいけど、こういう時真っ正面から言えないのだ。


A「先生!」


カカシ「んー?」




私は先生に抱きついた。
細い体に腕を回すと先生の鼓動が微かに聞こえる。



A「ありがと…」



先生に聞こえないくらいの小さな声で言ってみると、それがなんだかくすぐったくて服に顔を埋めた。


カカシ「どうしたのよ急に。なんかあったか?」

そう言いつつ、頭を撫でてくれる先生。

A「何にもないですぅー。」


先生の手は大きくて優しかった。

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ヒメ(プロフ) - お久しぶりです!hime7610こと、ヒメです!あんな駄作小説を…ありがとうございます! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - hime7610さん» お読み頂きありがとうございます!超嬉しいです。hime7610さんの小説も読ませていただきました!内容がとても面白かったです!お互い頑張りましょう!! (2019年5月10日 20時) (レス) id: a87561a037 (このIDを非表示/違反報告)
hime7610(プロフ) - 面白かったです!私もNARUTOの小説書いてますが、こんなに上手く描けないです、これからも頑張って下さい!! (2019年5月10日 18時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - sayuさん» お読み頂きありがとうございます!更新出来てなくて申し訳ないです…。ただ今プチスランプ中でして笑頑張ります!! (2019年4月27日 20時) (レス) id: a87561a037 (このIDを非表示/違反報告)
sayu - 続き気になるんで待ってます! (2019年4月27日 16時) (レス) id: cd8cdd61bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フェイル | 作成日時:2019年3月16日 18時

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