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「潤なんか食えそうか」
「うん、軽い物なら」
「そか、ちょっと待っててな。」
ふわふわの髪を一撫でしベッドを出る
「、おれも」
「だーめ、しんどくなるぞ」
「や、だ」
「…ソファでじっとしてられる?」
「ん」
まさか倒れたりはしないだろうけれど手を繋いで寝室を出る
約束通りソファに寝かせブランケットをかけてやる
もう潤の城と化しているキッチンで作るのは卵がゆ
他の料理はてんでダメだけれど卵がゆだけはもうメニューを見ずとも作れるようになった
理由はただ一つ、潤が体があまり強くないから。
櫻井、今回も完璧。上出来です。
頭の中で自画自賛して2人分の卵がゆを持っていく
「おまちどうさんです」
「たまごがゆ」
目も真っ赤で水分含んでるし、舌足らずだし、ふわふわしてるし
「食えるだけにしろよ?お前だいぶ無理してるだろ」
「んーん、してないよぉ」
「嘘つけ、顔に書いてあるよ」
強がっていても体は正直で半分も食べられなかった
「ごちそうさま?」
「ん。ごちそーさま」
温かいリビングでブランケットに包まれた潤を後ろ抱きにする
相当しんどかったのか潤は腕の中でぐったり
軽く汗をかいた前髪をかきあげる
はやくよくなりますように。
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ハチ - はなぶさ様のお話大好きです。次の更新を楽しみに毎日作品を読み返しております! (2020年9月9日 11時) (レス) id: 9c64d16ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はなぶさ | 作成日時:2020年1月24日 0時