summer2-21 ページ43
俺一人訳がわからず、笑う事も出来ずにいた。
だけど、小さな声だったけどカズが笑っていたから、ちょっとホッとした。
「ジュン、悪いがカズを診察室に運んでくれるか？」
「はい。カズ、背中にのれる？」
カズが体を起こすのを手伝い、ソファの下にしゃがんだ。
背中に倒れ込んでくるカズを支えて、おんぶする。
点滴を先生がささえて、診察室に移動した。
診察室にはイスと、狭いけれどベッドがある。
「ベッドに寝かせますね。」
「ああ、頭こっちな。」
カズの体をベッドに寝かせると、先生は点滴スタンドをガラガラと持ってきて横に置いた。
「ジュン。さんきゅーな。」
「先生。カズは？」
ちらっとカズをみた。
「入院だな。」
「どれくらい？」
「うーーーん。とりあえずは10日？」
「10日もかかんの？」
カズの声。もう掠れて小さい。
「”も”じゃねえぞ。最低でもそれくらいはかかるって言ってんの。」
「・・・ヤブ・・・」
ペシンと先生はカズの腕を叩く。
「あの、相葉くんはどうですか？一緒に帰れますか？」
「一緒は無理だろうな。あの感じだと暫く目は覚めないと思うぞ。
元気者みたいだし、今夜一晩寝かせておけば大丈夫だろ。」
「じゃあ、一度帰って、着替えとか必要なもの持ってきますね。」
「そうだ、ジュン。」
「はい。」
「いつもの朝飯頼むわ。シャケと梅干しと、昆布な〜。」
頷いて答え、カズの頭をなでる。
「カズはおにぎりは何にする？」
「メロンパン・・・かな」
「メロンパンね。了解。」
「Ｊ？」
「ん？」
「俺・・・Ｊのハンバーグが食べたい・・・。」
「わかった。ちゃんとスペシャルなの作って待ってるからな。
頑張れよ。」
カズが微かに動かした手を俺はきゅっと握った。
その手は小さくて、熱くて、柔らかかかった。
「また、来るから」
もう一度先生に頭を下げて病院を出ると、
外はもう真っ暗になっていた。
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
