summer2-4 ページ26
少し赤味の戻っていた顔色は真っ白になり、額に汗が浮かんでいる。
んんんと唸るカズさん。
様子をみて、しょーさんはさらに数珠を通す。2個目。続いて3個目。
カズさんはふうふうと荒い息を吐いていて、真っ白だった顔は真っ赤になっていた。
4個目の数珠を手のひらに当てた時、大きく体がしなった。
すぐさま数珠を取り「JUN!」と叫んだ。
呼ばれてジュンくんが用意していた冷たいおしぼりを手に、躊躇う事なく閉ざされた空間へと入っていった。
「カズ。カズ！しっかり。カズ！」
汗で濡れた顔や首元をぬぐい、カズさんの手を強く握る。
俺も急いでアイスノンや冷えピタなんかを手にしたんだけど、どうしても、中に入っていく事ができない。
なんで？どうして？壁なんてないのに。
でも、足はある一点から先に進めなくて見ているだけなのがじれったい。
何度もジュンくんに呼びかけられて、ようやくカズさんが薄く目をあけた。
その瞬間に、ふっと空間が緩んだ。
あ、動ける。
「今日はここまでだな。」
しょーさんは最後にお守りを首にかけるとベッドを離れた。
嵌められなかった4個目と5個目の数珠はベッドサイドに置かれる。
「Jun。タイミング見て連絡するから。カズにつけてやってね。」
「わかりました。あ、相葉くん、それ、もらっていい？」
状況を処理しきれずぼうっと立っていると、ジュンくんが手を伸ばしていた。
「あ、ごめん。」
すぐに渡すと、ありがとうって笑って、冷えピタをカズさんの額に置いた。
そして、ぬるくなったアイスノンを交換する。
カズさんは、さっきまでとは比べ物にならないほど憔悴して高熱を発していた。
少し笑顔も出てたのに。
あの数珠のせい？
苦しそうに唸っているカズさんがようやく微睡みはじめたのを見て、
しょーさんは腰をあげた。
「さてと。俺は行くね。あ、それから・・・これ。肌身離さず持っててよ」
と、しょーさんは俺たちにもお守りをくれた。
「あ！これ、カズさんにつけたのと同じ・・・。みんな、お揃いだね。」
「ちょっと相葉くん・・・お揃いなんて、気持ち悪りー事いうなよ」
ジュンくんは苦笑いし、しょーさんは豪快に笑った。
「お守りというより護符に近いから、しっかり身につけておいてね。」
防水処理もしてあるからお風呂の時も寝る時もつけたままだよ！と強く念を押された。
「じゃあ、いくね」
「あああ、あの。しょーさん教えてください。」
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
