summer-18 ページ19
「はい。終わり。」
顔には絆創膏。両腕と掌、指のさきまで丁寧に包帯が巻かれて、あっという間に俺はミイラになった。
「Jun、具合はどう？」
片付けが終わったのか、しょーちゃんが見に来た。
「ちょっと深いのもあって心配です。だけど、オオノ先生に診てもらおうって言っても嫌の一点張りで・・・」
「あんなぼったくり診てもらわなくていいよ。」
「そう言わないの。もう熱も出てきてるのに・・・。腕も冷やそうか？」
「大丈夫。寝てれば治る。その代わり指先の包帯はとってよ。」
「それはダメ。」
救急箱を片付けながらいう。
「え〜。スマホロック解除できないじゃん。」
「一日くらい、大人しく寝てなさいよ。大体スマホで遊ぶ元気なんてないだろ？」
「むぅ・・・」
傍で聞いていたしょーさんが大きくため息をついた。
「そもそもの原因はカズにあるんだよ？俺の数珠はJunに渡しちゃうし。
おまえの数珠、ありゃなんだよ。念だってあんな程度でさ。」
「それは！・・・訳があんだよ。いい加減になんてしてない。」
ふうんと探るような目つき。
「その様子じゃ煙草も止めれてないよな。あれほど言ったのに。」
「本数は減ってるよ！」
「それは嘘じゃないです。随分減ったんです。」
ジュンくんはが援護射撃してくれた。
そう。嘘じゃない。ゼロにはできてないけど、減らす努力はしている。
「ゼロじゃないなら意味がない。ちゃんと止めろ。
それから、さっきも言ったけど、連絡はもっと早くくれないと。
アレが特殊だって事、最初っからわかってたでしょ？今日は間に合ったからいいけど。」
なんだよ。そんな言い方ないだろ。
無性に腹がたった。
「いちいち連絡なんて…。しょーちゃんは俺の動向、全部知ってるじゃん。」
「従兄なんだし、こういう仕事だし…気にかけるのは当たり前だろ。
だからって、連絡しなくても来るだろうって思っているのはお前の甘えだ。
今日だって、腕の１本くらい持って行かれても文句言えないところだよ。」
「・・・じゃあ、来なけりゃいいじゃん。なんで助けになんか来たのさ。
俺に”僕は優秀です。何でもできます”って見せつけるため？力の差を見せつける為？」
ヒートアップしていく俺にジュンくんや相葉さんが慌てている。
「カズ、落ち着いて。」
「カズさん？傷に触りますよ？」
今までにない雰囲気おろおろとしている相葉くん。
ジュンくんはしょーちゃんとの間に割って入ってきたけど、俺はその体を押しのけた。
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
