summer-16 ページ17
ガラスのかけらは空中に浮かんで徐々に集まり魚の群れのようにかたまって
俺の。目の前に。浮かんだ。
「止めろ！！！」
俺は全部をまとめて窓の向こうへと押し出した。
いや、押し出そうとしたんだけど。
しびれ傷む腕にはもう感覚がなくて、掴まえている感じがしない。
うねりを上げてガラスは襲い掛かってきた。
ちきしょ…
止められない。
突き出した手のひらに、ピっと肌の裂ける感覚がして――――
ここで、時が止まった。
ガラスは突き出した手のひらに最初のひとかけらが食い込んでいた。
揺れて押され、痛みをもたらす。
『はっ！』
後ろから強い気が放たれた。
しょーちゃんだ・・・・
次の瞬間、ガラスは制御を失い音を立てて床に落ちる。
ぶわりとアイツが膨らんだ。
おもちゃを取り上げられたのが気にくわないのだろう。
『消えろ』
しょーちゃんが構えると、アイツはさらに大きく膨らんだ。
俺は必死でアイツをつかんだ。
「エエエエイィイ！」
『はああああ！！』
強く”向こう”へ押した瞬間を狙ってしょーちゃんは衝撃波をぶつけた。
体勢を崩したアイツはバラバラになりながら倒れ
最後は塵になって消えた。
これが、しょーちゃんの力・・・・
ーーーーーーーーー
「人にSHOをくれてやるとは、いい度胸だな？カズ。」
キンとなっていた耳に、音が届いた。
「・・・しょ・・・ちゃん・・・」
「もっと早めに呼べって言ってるだろ。」
キツイ目をしたしょーちゃんが手出すと、床やベッドに転がっていた数珠玉はふわりと浮いてしょーちゃんの手元へ飛んできた。
もう一振りすれば、残っていたガラスなんかはゴミ箱へと流れ込んでいく。
ははは。・・パねえや・・・
「カズ！」
息を切らしたジュンくんが部屋へ駆け込んでくる。
その後ろに、相葉くん。
二人とも無事だった。
ホッとしたら体の力が抜けて、膝が崩れた。
ジュンくんが慌てて支えてくれる。
「Ｊ・・・汚れる・・・」
「気にすんな。」
俺はそのままジュンくんに抱えられて、ベッドへ運ばれた。
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
