blotch 40 ページ48
『ナイフとか、致命傷になるものは全部はじき飛ばされちゃったって。こんな感じで。』
相葉さんが空手のような仕草をみせる。
『二人組の内一人は腕を骨折してたのもあって、ヤバかったけど、自分達の命がかかってるし。
どうにかこうにか・・・って。
最近では、証拠の写メ取って来いって言われるらしくてね？痛めつけるのも大変らしいよ。』
『へえ。時代だねぇ・・・。』
『だよねぇ・・・』
相葉さんは妙に年寄りみたいに呟いた後、違うそれじゃないと被りを振った。
『ちがーう。この話じゃないや。
当麻さんが松本さんと最後に会った時、誰かに見張られてるって言ったらしいの。』
え？
『で、その時は次の依頼が浮気調査だから、そのせいかもって言ったらしいんだけど。
違うよね。』
・・・確かに・・・
若頭の最初の依頼は浮気の有無。
次の依頼が浮気相手の特定だった事が判明している。
浮気の相手に接触していない以上、尾行されることもないだろう。
『それにさ。当麻さんって凄腕じゃん？勘も鋭いじゃん？
現に龍九会の待ち伏せに気づくくらい、先読みが出来る人だろ？
だったらさ。フツーの探偵の尾行なら、速攻バレルと思わない？』
『・・・かもねぇ・・・』
『絶対気が付くよ。だって、当麻さんだよ？』
・・・相葉さん。何、自信を深めてんの？
『じゃあ、誰が見張ってたんだよ。』
多少の酔いもあり、相葉さんは映画に出てくるスパイ組織の名前を上げたりして笑ってるけど。
俺は、なんとなくヒヤリとするものを感じていた。
一見しただけでは気が付かない、わずかな不自然。
たまたま、同期の松本さんが依頼した凄腕の情報屋が殺され、偶然にも松本班が対応。
出来すぎな気もしないけれど、それでもここまではわかる。
でも、松本班が７班と交代させられたことで、事件は単純化していく。
言っちゃなんだけど、７班と松本班じゃレベルが違う。
筋読みだって、捜査の能力だって。
今回の事件も、被害者を深く掘り下げることはなかった。
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ちえさん(プロフ) - あむむさん。ありがとうございます！にのちゃんの姫ポジは永遠です。下の刑事さん、元ラグビー部にしようかな。介抱シーンは書いてて楽しかったですよ？少しだけ距離感近いにのあいが。続編は、まだまだ先です。その間にあむむさんのお話読めると嬉しいなーなんて。 (2019年7月1日 21時) (
レス) id: 2bc40c13cf (このIDを非表示/違反報告)
あむむ(プロフ) - ちえさん更新ありがとう御座います。色々思うことがあって読み返してたら、屈曲な刑事に抱きかかえられた二宮の妄想にとらわれて吹っ飛びました。また続きが読めそうな終わり方でニヤついてます。警察の闇、不思議な力。楽しみです（笑） (2019年7月1日 20時) (レス) id: 1e8b06ec36 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん。読みごたえがあると感じて貰えて嬉しいです。続編・・・。まだ何も形になっておりません(汗)。あまり期待せずおまちくださいね。コメントありがとうございました♪ (2019年7月1日 18時) (レス) id: 2bc40c13cf (このIDを非表示/違反報告)
ちずる(プロフ) - ちえさん、こんにちは。更新が嬉しくてうれしくて♪でも、とうとう終わってしまいました。今回も読みごたえありました！もしかして・・・続編あるのかもとﾜｸﾜｸしています (2019年7月1日 17時) (レス) id: a41ed1f829 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» ちずるさん。コメントありがとうございます。楽しんで貰えていると嬉しいです。もう少し続きますので、宜しくお願いします(*´∇｀*) (2019年6月23日 9時) (レス) id: 2bc40c13cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2019年4月30日 10時
