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『失礼します。』
主任自らドアを開けると奥の二人の男性が立ち上がった。
ホワイトボードが目立つ狭い部屋。
机のむこう側には警察官が二人、並んで立っている。
見知った顔に一瞬足が止まった。
相葉さんだ。
相葉さんは面識のない、背の高い男性と並んで立っていた。
胸元のバッジから上司であることが知れる。
『お待たせしてすみません、東出副署長。こちらが二宮巡査長です。』
松本主任の言葉にしっかと頷き、俺を見る東出副署長。
相葉さんはちらりとオレを見て軽く頭を下げた後、視線を逸らすように俯いた。
俺、何で呼ばれたんだろう。
今更ながら、どうしようもなく不安が募る。
『二宮くん。こちら、所轄の東出副署長
お二人ともどうぞお座りください。二宮君も。』
勧められた出入り口近くの席に座ると、主任は俺の隣に座った。
かしこまる俺の隣で凛とした松本主任の声が響く。
『お忙しい所お呼び立てして申し訳ありません。
実は、今回の事件について、こちらから提案させていただきたいことがありましたので、ご足労願いました。
この提案については櫻井係長の承認も得ています。』
主任がぐるりと回りを見る。それにつれて、会議室の空気が研ぎ澄まされていく。
『では、事件の概要をお願いします。』
主任に言われて相葉さんが立ち上がった。
『はい。昨夜発生した傷害事件についてですが、場所は被疑者が勤めていた中華料理店。
被害者は当日友人と訪れていた男性です。
店内にいたのは、被害者を含む２名の客と店長、被疑者の併せて４人です。
店長の話によると、客の二人が口論となり騒ぎになりそうだったため、外に出るように促したそうです。
飲食代はテーブルに置いてあり、閉店時間も間近だったため、店の奥に引っ込んだ。
客を外まで見送ったのはアルバイト店員である被疑者です。』
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ちえさん(プロフ) - はるのさん» はるのさん。いつもありがとうございます。楽しんで貰えて嬉しいです。二宮さんの思いは作者の一存にかかっているわけですが(笑)、それまでもう暫くお時間をいただきたいと思います。気長にお待ちくださいね。ありがとうございました。 (2018年7月17日 14時) (
レス) id: 18569da3be (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - ちえさん、素敵なお話いつもありがとうございます。よかった〜無事解決で。事故に記憶喪失ってどうなっちゃうの！？ってドキドキしました。大野室長の悪魔の笑みが怖いですが…二宮さんの思いは…届かないのかもなぁ。またこちらの皆さんに会えるのを楽しみにしています (2018年7月17日 13時) (レス) id: 4083dd9948 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - あむむさん» あむむさん。いつもありがとうございます。コメントいただいて、ほっとしたというのが正直な気持ちです。楽しめたのなら良かった♪二宮さんの本は書いた時は全く決めてませんでした。上手く繋がればタイトルが分かるお話になるかもしれません。気長にお待ちください。 (2018年7月16日 13時) (レス) id: 18569da3be (このIDを非表示/違反報告)
あむむ(プロフ) - ちえさん今回も楽しみました。日本の警察は凄い。能力がなくても地道な捜査で犯人を特定していく相葉さんがThe刑事で惚れました!結局二宮さんは何の本を買ったのでしょうか?またお話楽しみにしています。ありがとうございました! (2018年7月16日 13時) (レス) id: f2bd530470 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - はるのさん» はるのさん。いつもありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張りたいです。コメントありがとうございます♪ (2018年7月10日 14時) (レス) id: d5e5f7f7c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん
| 作成日時：2018年6月17日 14時
