191 ソウルの真ん中(JM) ページ41
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暖かい日。カフェテラスで、仲睦まじく向かい合わせるカップル。
僕は完璧なルックス。隣は美人のロングヘアー。
二人の周りにはぽわぽわした木漏れ日が揺れて、街ゆく人達はそんな二人を微笑ましく見つめる。
二度見する人もいるくらい。
それが僕のしてみたかった、…理想。
……の、はずなんだけど?
この二度見は僕の理想の二度見じゃ………ない!!
JM「ねえ。その服、どうにかなんないの?」
A「えっ服?」
ダサいタートルネックに茶色の羽織り。微妙な色のパンツ…分厚い眼鏡に、ただ縛っただけの髪。
ジョングクの奴…。
どこで買い揃えたらこうなるの!!
JM「何でテラスにしたんだろ…」
A「何。私と居ると恥ずかしい?」
JM「凄く。ソウルのど真ん中だよ?」
驚く程冴えない女が、残念パクジミン〜と、からかうように笑う。
目の前のホットドッグを一口食べると、凄く美味しいから、Aにも食べさせてあげたくて、口の前まで持っていく。
僕の差し出すホットドッグをパクっと一口、食べる。
JM「美味しい?」
Aの口の横についたマスタードを指で取ってあげる。
Aは優しく笑いながら、自分のサンドイッチを握ったまま僕の前に持ってきた。次は僕がそれをパクっと食べた。
A「皆に、私とこういう関係って知られてもいい!って言ってたのはどのおクチー?」
そう言いながらAが、僕の口の横についたマヨネーズを指でぬぐう。
JM「ふふ、このおクチ」
A「素直じゃないクチだ」
JM「好きでしょ、おいしくて」
A「ホットドッグの方が、美味しい」
ホットドッグをAに差し出す。また、パクっと食べる。
JM「僕はそっちのサンドイッチの方が美味しい」
A「じゃ、交換しようよ」
JM「やだ。」
Aが差し出すサンドイッチをパクッとほうばる
食べさせてあげるから、
食べさせて?
JM「Aのラテも、頂戴」
Aは自分のグラスを僕の前に出して、僕はストローをくわえた。
僕も自分のグラスを差し出して、Aはストローをくわえる。
交差する手が、愛しい。
視線を絡めながら飲むAのラテは、凄く凄く甘い。
A「ねえ」
JM「ん?」
A「カフェラテは同じ味だよ?」
JM「こうすると、甘い」
A「…甘すぎるよ」
JM「皆が見てる、羨ましいって。」
ほんと、なんでテラスなんだろ。
これ以上引き寄せらんないじゃん。
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王様じゃんぷ(プロフ) - ぐうさん» 仕事の合間に聞いて泣いてみます💮5章も今から話が動くんで楽しんで下さいませ🌟また話しかけて下さい! (2022年11月2日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
ぐう - このお話すごい大好きです(՞ . .՞)♡このお話がすごい"paid paipar"の曲の歌詞がジミンとヒロインにマッチしていて泣けてきました笑 (2022年11月1日 22時) (レス) @page46 id: afc8ed882c (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» 嬉しくてスクショしました😭笑。モチベが落ちてたので本当に嬉しい🌈また来て下さい😭 (2022年10月27日 22時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
nnonno(プロフ) - まるで映画を観てるような気持ちで読んでいます。作者様の表現力、言葉のチョイスすべて最高です。伏線の張り方も回収もプロですね!本当に読み応えのある作品でグクと主人公の奥深すぎる愛にも号泣しています。みんな幸せになって欲しい!更新楽しみにしています (2022年10月27日 9時) (レス) @page50 id: 498383e375 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» お疲れ様です😌💓5章で待ってまする🌈 (2022年10月17日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2022年9月1日 16時