俺じゃ駄目(Y.side) ページ34
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俺と見に行きたいのは、俺が羽生結弦だからだろうか。俺でいいのか？俺がいいのか？
俺は……いいのか。
本当は、流星群が見える日なのを思い出して
二人で行ってきたら？って提案しようとしたんだけど。
｢見に行こうよ！車からでも少しは見えるでしょ｣
『…まあ何も予定ないからいいけど』
なんで？俺！自問自答する
みいも絶対断られると思ってたのかすげぇビックリしてる。うん、俺もちょっとビックリしてる。
｢じゃ、早く帰る支度しなきゃね！｣
凄く嬉しそうだから、これで良かったのか……な
わかんないけど。流星群、俺も見たいし
流星群が見たいから仕方ない
心のどっかで小太郎への罪悪感が芽生える。
みいが一緒に行くなら、俺じゃない方がいいに決まってる。誰がどう考えても、あの二人が幸せになった方がいいんだよな。
｢すっごく美味しいジュースがあるからコンビニ寄ってからいこう！｣
ね？羽生くん、デートみたいだね！初デート！って騒いでる。うるせ。
聞こえるぞ、幼なじみに。
さっさと着替えを済ませて、運転手さんに皆で流星群を見に行くから送迎は今日はいいですと言いにいく
警備員さんが外回りをしていてペコリと頭を下げる。
みいと仲いい人だ。一体どんな会話をして仲良くしてるんだろ。
ほんとあいつは、老若男女に可愛いがられる犬みたいな奴だな
みいが先にお疲れ様でーすと車に向かう
あとから俺もお疲れ様ですとドアをあけて外に出る。
なんかコソコソしてる感がむず痒い
みいの車はよく知ってるから助手席に乗り込む
｢ご自宅までおくりましょうか？｣
『流星群が見える所までお願いします』
｢オッケー！ゴーゴー！｣
『うるせぇ、深夜だぞ』
｢はっ、ほんと。静かに行きましょう！ゴーゴー！｣
『ふふ、馬鹿』
｢馬鹿だよ！ね、楽しみだね！流星群｣
正しい選択はわからない。こいつの幸せ、俺の幸せ、俺を支えてくれてる皆の幸せ、全部叶うことは難しい。
スケートと同じ。誰かの笑顔の裏には誰かの涙がある。
｢あ、コンビニ寄るね。はしっこに車停めるから、中で待ってて｣
『あ、うん』
コンビニすら一緒に入れない俺。
｢お待たせ！ジャン！！このジュースほんと美味しいの｣
『そんな美味しいの？ありがと』
山道に入るともう十分に星は綺麗で、道中はスケートの話にはならなくて、でもずっと会話が途切れる事はなかった
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王様じゃんぷ(プロフ) - だんごさん» ありがとうございます(ToT)自己満足100％で楽しく書いたので、楽しいって言って貰えて嬉しいです。感謝:) (2021年10月21日 10時) (
レス) id: 8d4c9c3192 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。これからの展開どうなるのんかぁー?更新待ってます! (2021年10月20日 14時) (レス) @page41 id: 69db7dc37a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ | 作成日時：2021年5月7日 22時
