ご自宅までおくりますよ！！

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『お疲れ様です！！』

｢お疲れ様｣


今日こそ今日とて疲れてますよね？


『ご自宅までおくりますよ！』
｢結構です｣

『なんならドライブしながら夜景でも』
｢結構です｣

あああ〜今日も可愛い羽生くん。疲れた顔もたまらん。すき！！

冷たいのに、私が立つロビーの前の椅子に座ってしばし相手してくれんの。そゆとこ。好きになっちゃうよ？？？あ、好きだわとっくに。



優しいんだよな。
そゆとこ。大好きだよ！！！




じーっと見つめる。
羽生くん、気付け。気付け。気付け。こっち向け。こっち向け。こっ‥

｢いや気付いてるから｣

『え！こっち向いた！！！！』

なんで心読めるの？もしかして以心伝心なの？すきなの？

｢以心伝心じゃねえ｣

『は！？』


はにゅーくん、私心の声漏れてます？




｢近いって。見つめ過ぎだわ｣



そう言って目をそらされた。


まさか、、、



『照れた？』

｢照れてるように見える？｣





『見ようによっちゃ、見える鼻赤いし』

｢寒さでだよ｣



『照れたら鼻赤くなるタイプかと』

｢馬鹿なの？仕事しろ｣



嫌われたいのか好かれたいのかわかんねえ、とかボソボソ言いながら荷物をまとめに行く羽生くん。

ジャスを肩からさげてスタスタと去っていく。


くぅ〜っ。たまらん。

ねぇ、見つめてたら目そらすとか、凄い期待しちゃわない？？やだ！！！私じゃなくても勘違いするよ普通！！ほんとかっこいいんだからあああ！

心臓何個あっても持たないよぉ！！！！

　
その日はそれっきり、サヨナラの挨拶もなく私がロッカー掃除をしてる隙を見計らって帰ってた。


もう。

照れ屋さんだなあ…



避けられてるとか…認めない。


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