8人目の彼女は性別迷子⑤(red.ver) (ページ7)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:14,449 hit

3 ページ7

.

「かーっ！久しぶりに飲むとうまいな！！」

『せやろ？懐かしくなって買ってん』

［思い出の味なの？］

『あ、そうそう！思い出の味よな！』

「そやっけ？」

『え、違ったっけ？』

うーん、と思い出す。

『ーーーっ！あ、これ人違いやわ』

［人違い？！］

「は？誰やねん」

［え？！誰？！！］

［亮ちゃんかな？］

［横じゃない？！白つながりで！］

『あー、えーっと、うん、この話おしまいしよか！そういえば、今日俺のドラマと映画見てな！』

［え！］

［誰？！言うとまずいひと？！！］

［Aくん！！気になるー！！］

「おい、話逸らすなや」

『おおっと、今回もここまでにしようかね？締め方デジャブ感満載でごめんな？！またね！！！』

プツッ

コメントも無視して(ごめんね)
とりあえず消すために急いで電源を切る。

『ちょ、ごめんって！これはすばるとやなかった！ごめんごめん！！』

「で、誰やねん相手は」

ずいっと顔を寄せてくる渋谷さん。
あ…目元やっぱ似てんなぁ…
一緒に飲んだ人の顔を思い浮かぶ。

『た、妙子ママ…』

「…は？おかん？」

まさかの相手の名前で、ポカーンとした顔を見せた。

「やったら、言えばよかったやん」

『思い出してん、そんとき妙子ママと話してた内容も。公共の電波使って言うことちゃうなって思って』

「は？！下ネタでもぶっこんでたんか？」

『ちゃうわ！』