黒と金と ページ3
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｢露出多ない？｣
更衣室から戻ってきたAは、胸にサラシを巻いてその上から俺の学ランを着てる。
ほかの黒団の団員はお腹にサラシを巻いてその上から学ランを羽織っているけど、紅一点のAの露出は遥かに目立った。
｢大丈夫なん？怒られへんかった？｣
｢怒られかけたからなんで男は良くて女はあかんねんってゴリ押しした笑｣
｢不良や！笑｣
｢てかピアス開けたん！？！いつのまに！｣
Aだってピアス開けた時報告してくれなかったくせに、少し拗ねながら俺の耳に手を伸ばす。
グリグリと押しつぶされる感覚に、ほんまに痛くないんやって思いながら俺もAのピアスホールをグリグリと指で挟んだ。
｢各団団長、団員は、本部前に集合してください｣
ゆっくりとした声でかかったアナウンスにAは重い腰を上げた。
そのままクラスの指定場所の前にクラスメイトを集めて円陣を組む。
｢3年5組黒団、最後の体育祭やで！！！！
私も一生懸命みんなのこと引っ張っていくから頑張ってついてきてほしい！｣
｢｢｢はい！！！｣｣｣
｢悔いの残らないように一人一人競技頑張って、絶対勝ちましょう！！！！｣
｢｢｢はい！！！｣｣｣
｢行くぞ！｣
｢｢｢ぉお！！！！｣｣｣
みんなで肩をたたきあったあと、Aは金色のハチマキを揺らしながら本部へ向かう。
遠くから見ると、黒の学ランと白い肌に金色のハチマキが良く映えて、Aの姿を見失うことは無かった。
そのまま始まった開会宣言に、ザワついていた生徒達も静まり返る。
｢ただいまより、第二十二回、体育祭を開催します。｣
その掛け声に、各団団長が団旗を受け取り表彰台の前に並んだ。
｢宣誓！｣
｢僕達！私達は！｣
｢正々堂々と！｣
｢戦うことを！｣
｢誓います！｣
あえてマイクを使わずに叫んだ声は、静まり返った校庭に響き、やがて大きな歓声と拍手を呼んだ。
応援団に興味のなかった生徒も、太い男子の声に混じる凛と張ったAの声に目を向ける。
団長達は一礼すると団旗を振り回しながらそれぞれの陣地に並んだ。
パフォーマンスは開会時の第一部と、昼休憩終わりの第二部に別れた二部構成で、それらの点数を合わせたものがパフォーマンス点としてそれぞれの団に入る仕組みだ。
披露する順はクラス順で、まずは南本君の青団から、演技が始まった。
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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんありがと！！！！！！！ (2019年3月30日 13時) (
レス) id: 7786978901 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - やっぱりやっぱり大好き（ ; ; ）（ ; ; ） (2019年3月28日 23時) (レス) id: fd599d71d8 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - オクラさん» オクラさん！コメントありがとうございます！(○´ｰ`○)頑張ります！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
オクラ - とても面白いです(＞＜)更新頑張ってください！！！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: 7ba911c0c9 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ∞くらら∞さん» ∞くらら∞さん！コメントありがとうございます！頑張ります！！！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じょび | 作成日時：2018年7月9日 15時
