土方と女子高生 ページ20
∴
それからはほとんど毎日その店で駄弁るようになって、2人はすぐに親友になった。
部活で練習し始めた箏も上達して、二人で連弾として発表会に参加するようになる。
海ちゃんと祐介は、他校のバスケ部で選手とマネージャーとして活躍。
試合は毎回あーと二人で見に行って差し入れを渡した。
気づけば冬。
16歳になった私は、先日学校の近くのセブンイレブンのバイト面接を受け、働き始めた。
あーは近くの小さなたこ焼き屋でバイトしていて、私はたまに助っ人に入る。
大学進学の入学費や授業料でお母さんを困らせたくなくて国公立を目指すけどもしもの時のためにと貯金を増やすために一生懸命働いた。
今日は部活が無いので、5時から10時までバイト。
家から出て外の気温に身震いする。
赤いチェックのマフラーを首に巻いて、ポケットに手を突っ込んだ。
学校の最寄り駅について改札を通ると、いつもより人が多くなかなか進めない。
聞こえてくる騒音はどうやらロータリーの工事のようで、近くに機材を取りに来た、作業服を着ている男性に声をかけた。
｢工事ですか？｣
｢あ、そうですよ。こっちはなかなか通りにくいから向こうから回った方が早いかもしれないです｣
｢ありがとうございます！頑張ってください〜｣
｢え、ああ、ありがとうございます｣
ヘルメットを深くかぶっているので顔はちゃんと見えなかったけどそのまま向こうへ走っていっ背中を見送る。
言われた通り旋回して学校に着くと、もうあーが到着していて工事凄かったなって言うから回り道を教えてあげた。
授業が終わってバイト先に向かう。
制服に着替えたら店長が頑張ってねって肩をトントンしてくれた。
気合を入れてレジに立つ。
｢いらっしゃいませ〜｣
｢お姉ちゃんこれな！郵送したいねんけど！｣
｢はい！宅急便でよろしかったですか？｣
｢うんうん！息子に送んねん！今一人暮らししてんねんて、心配やわあ〜｣
ドサッとカウンターに置かれたダンボールはちゃんと閉じられていなくて、中からスパゲッティの乾麺とタラコソースとか、カイロとか、即席の味噌汁が覗いてる。
｢ちゃんと封しときますね〜！それは心配ですねえ！お仕事ですか？｣
｢せやねん！でも頑張ってるみたいで嬉しいわあ！できるだけ早く送ったってな！｣
｢任せてください！｣
∴
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 341人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんありがと！！！！！！！ (2019年3月30日 13時) (
レス) id: 7786978901 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - やっぱりやっぱり大好き（ ; ; ）（ ; ; ） (2019年3月28日 23時) (レス) id: fd599d71d8 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - オクラさん» オクラさん！コメントありがとうございます！(○´ｰ`○)頑張ります！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
オクラ - とても面白いです(＞＜)更新頑張ってください！！！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: 7ba911c0c9 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ∞くらら∞さん» ∞くらら∞さん！コメントありがとうございます！頑張ります！！！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じょび | 作成日時：2018年7月9日 15時
