４ ページ4
「秋山さぁ〜ん！
なんなのよ〜
あの人事〜！！！」
「おぉおぉ、朝から何よ」
「何よ、じゃない！
なんで私なの
事務局行き！」
ここの理事長兼院長の秋山さん
偉そうなところが全然なくて
私みたいなペーペーも
敬語なしでしゃべれる
そんな素敵な
うちのトップだ
「すまんなぁ、先に田辺に
言うとこ思っててんけど
急に決まったもんやから」
ほんまごめんやで、って
小さく手をあわせて
かわいく謝ってる
「急って〜
事務局長と１日いるだけで
死ぬほど生気吸い取られるって
言われてるのに
あんなとこに１年って〜」
「あ、そうやった
それやねんけど、大丈夫やで
死なないように手配したから」
うっひょ〜い
俺って天才ぃ〜、ひゅ〜
なんか文くんに通じるような
へんなノリで
秋山さんが
くねくねダンスして
浮かれてる
「手配？手配ってなんなん
なにしたん」
「お〜聞いてくれるやん、ゆずる
もっと俺を褒めて褒めて」
「いいから、何よ
早く言いなさいよ
なにもったいぶってんのよ
ぶっ叩くわよ」
理事長なのに
ともこにバッサリ言われて
シュンとしながらも
めげずにじゃーん、っと
Ａ４の紙を広げて見せた
「じんじ、つうたつぅ〜？」
「なにこれ、Aの人事以外に
まだあるん？」
え〜？なになに〜？
ゆずるとともこと私が
一斉にその紙に注目する
「事務局長の渡辺な
病院の金使いこんでてんて
前の事務が気づいて
それで、これな」
ひょいっと
手で首を切るジェスチャーをして
せやから人事な
新しく人くんねんって
ちょっと得意顔の秋山さん
「へぇ、Aよかったじゃん
渡辺死んだってよ」
「いや、ともこ
死んでへんねん、辞めただけで」
「へぇ、渡辺、死んだんや
思たより早なったな」
「いや、ゆずる
死んではないねん、辞めてん
聞いて？２人とも」
間でおろおろしてる
秋山さんは
もう放っておくとして
とりあえず渡辺と
１年一緒の悪夢は
避けられたらしい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
you0227k(プロフ) - 続き楽しみです。 (2021年9月3日 21時) (
レス) id: bd40f53e48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とも | 作成日時：2020年4月25日 7時
