8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ47)

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あわあわになったお風呂で、案の定いい感じになり…
のぼせそうになりながら幸せな時間を過ごしたわたしたち。
お風呂から出た後、前の時と同じように髪を乾かし合って、寝室へ。

「あー、あちー…」

ゴロンと寝転んだ亮ちゃんのお腹に乗っかってみる。

「A」

『ん？』

「地味に重い」

『……』

「わ、ちょ！嘘やん！嘘嘘！」

無言でくすぐってやる。
ヒーヒー言ってる亮ちゃんを無言で眺めてると、眉毛をハの字にして「ごめんなさい～」って謝ったから許してやる優しいわたし。
満足したから隣にゴロンと寝転ぶ。

『あ、そういえば』

「うん？」

『部屋！契約したよー！』

「え！そうなん！！ほんまに越してくるんや！」

パァッとお日様ばりに表情が明るくなる。

『まぶし！』

「え？」

『いや、なんでも。けど、引っ越しはドラマの撮影が終わってからになる』

「そうなんや、じゃあもうちょい先やな」

『先やけど楽しみやね！』

「ほんまやなぁ」

『引っ越し、手伝ってな？』

「もちろん」

嬉しそうな亮ちゃんを見て、わたしも嬉しくなる。

「さて」

『うん？』

よいしょ、なんて言いながら覆い被さる錦戸亮。

「撮影が始まるとこうやってくっつくこともできひんくんなるから、いっぱいくっついとこな？」

『うん？さっきシたやん？』

「うん？」

首を傾げる亮ちゃん。

『あれ？亮ちゃんってこんな子やったっけ？』

ふっと笑って急に顔を近づけたと思ったら

「こんな子やで。やって、好きな子、たくさん愛したいやん？」

耳元でわざと囁くように言ったあと、ちゅっと耳を舐めるように口付ける。

『ふぁ……っ！』

口を押さえたけど、一足遅かった。

「耳弱いんやな、弱点みーっけ♡」

『ちょ、ま！…ひゃっ、う』

可愛い顔してやってることえげつない。
囁くように名前を呼ばれ、更に直にリップ音が耳に響き、頭がクラクラする。
実は声フェチのわたし、
亮ちゃんの甘い声にもうおかしくなりそう。
パッと耳を押さえて、亮ちゃんをキッと睨んだ。